千歳くんはラムネ瓶のなか (5) (ガガガ文庫 ひ 5-5)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 169
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094518993

作品紹介・あらすじ

いつかきっと、この日々を思い出す。

夏休み。藤志高では恒例の、2・3年合同の勉強合宿。
と言っても、2年生の俺たちにとっては、仲間たちと夏のイベントを楽しむいい機会だ。

どこまでも青い空と海。色とりどりの女子の水着。夜、ふたりきりのナイショ話。男だけの温泉回(?)……。

眩しい光景を見つめながら、あるいは目をそらしながら。
俺たちは、こぼれ落ちそうな思い出を、ポケットいっぱいに詰め込んでいく。

――なにかが変わる夏が、賑やかに密やかに、幕を開けた。

感想・レビュー・書評

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  • 柊夕湖

  • 【Bookwalker】
    朔とヒロインたちの視点が入れ替わりながら、それぞれの今の心象風景を群像劇的に描く今回。ぱっと輝いて消えていく花火のように、二度と戻らない貴重な高校二年生の夏。作中語られる一つ一つの出来事がとても色鮮やかで、まさに青春まっただ中という感じです。ついに均衡が崩れたチーム千歳。皆の関係はどう変わっていくのか。そして朔の意中の女の子は一体誰なのか。続きが大いに気になります。

  • この引きで次巻読まない奴いたら神!!

  • 楽しいけど、どこか切ない想いをみんな秘めている。
    こんな夏は二度と来ないんじゃないかとも。

    最後の朔の声を誤魔化すために優空のサックスを吹くシーンはセンスがありすぎる。朔達のグループは、果たして元に戻れるのかな。

  • 想いを伝えるって何なんだろう?
    特別になりたいって?
    出会って
    友達になって
    その先は恋人なのか?
    恋人はたった一人しかいないのか?
    当たり前のことのようで、
    それを突き進めると、一人以外は全部負けになってしまうのか、
    恋愛は勝負ではないからこそ
    誰かのために、誰かが
    想いを告げて、その想いが受け入れられればそれは勝利
    でも多分勝負とは違う
    自分の想いがあって、相手の想いがあって
    それが重ならないから
    今回は形にならなかった
    時期が違えば形になったのだろうか?
    多分ならなかったんだろう
    いやこの時だからこそ言葉にしたくなったんだろうな
    言葉をもらったとき少し考えるをするわけではなく
    ただその時に反応してしまう
    反応したくなかったわけではなく
    反応することが自分だったんだろう

    今までの積み重ね、
    今までの巻で表現してくれたところと
    書いてはくれてないけど、多分あるはずの多くの思い出
    それがここに繋がる
    そこで終わるのではなく
    ラストシーンの先に繋がる予感

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著者プロフィール

裕夢(ひろむ)
福井県出身の作家。『ラムネの瓶に沈んだビー玉の月』で第13回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。受賞作を改題したデビュー作、『千歳くんはラムネ瓶のなか』を2019年6月18日に刊行。

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