死にたがり姫事件譚 -黒猫に捧げる愛の話- (小学館ルルル文庫 み 4-8)
- 小学館 (2013年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094522563
作品紹介・あらすじ
ブラック・ラブコメ新シリーズ始動!
王立学校に編入することになった国王の孫娘ユキハは、「死にたがり姫」と呼ばれる変わった少女だった。
何せいつも首から短剣を下げているのだ。
今回も、編入初日に出会ったジンに対し、いきなり「私を殺してくれぬか」と迫る。
しかし実は、彼女には彼女なりの事情があったのだ…
ユキハは校内と身辺に起こる不可解な事件に目もくれず、ジンを追いかけ回す。しかしやがて事態は深刻なものになり…!?
累計15万部突破の『幽霊伯爵の花嫁』シリーズの著者が贈る新シリーズは、ちょっとコミュ障?な少年少女のブラック・ラブコメディ・コージーミステリ―!!
感想・レビュー・書評
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噂の「死にたがり姫」が入学してきた。彼女は入学早々、一人の男子生徒につきまとい、「自分を殺せ」と言い続ける。宮野さんらしいヘンなヒロイン+無表情青年の物語になりそうです。ミステリ要素もあるのが、楽しさを増しています。
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大変素晴らしい
児童向け小説について詳しくないのだが
「少女小説」には他者による自己肯定という「姫」要素に加えて
子供から大人に移る過程の自己描写である「少女」も多分に重要だ
他にも歴史とか景色のみため風味も必要だろうけれども
『幽霊伯爵』の主人公に対して
「共感も感情移入もできない」本作の主人公との対比には
理想と現実へのきんしんぞ……いや、遠交近攻を思わせる
いずれにせよゆるぎなく勝利が大正義の男子向けにない面白みに違いない -
首から短剣をさげている主人公。
そんな彼女に見つかって、追いかけ回される少年。
いや、これは双方…というか、全員? 何か
違う方向に付きぬけてませんか?
従兄弟は何だか…という感じがしましたが
やはり、な状態でした。
これは確かに恩義はありますけど、そう思えるという事は
まっすぐ育ってる、という状態かと。
何だかこう、すごくねじ曲がって愛を乞うている話です。
そうと気がつかなかったら、どういう話だ!? と
突っ込みどころしかない話です。
とりあえず主人公は、言動も行動も猫っぽいです。 -
幽霊伯爵シリーズが好きでこちらも読んだのですが、期待値が高過ぎたのかいまひとつという感じ…
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前作の『幽霊伯爵の花嫁』と比べると登場人物の壊れっぷりが増している感がある。
初めはヒロインの言動についていけなかったのだが、理由が解ればなるほどと思わせるものがあった。
しかし、それ以外のオチの付け方が少しひねり過ぎで、まとまりがないように感じてしまった。
ヒロインの発言がはからずも相手の心の奥深くに秘めたものを暴き出すのはいつもながらである。 -
死にたがってるお姫様と、人を寄せ付けない年上の男の子との、学園ファンタジー物です。
とにかく、2人の性格と変態性がすばらしい。
あと、謎の多い侍女さんも素敵でした。
人との付き合い方がわからない2人が、心を通わせていく感じが素敵です。
タイトルは事件簿となっていますが、特に事件らしい事件はないというか本人が事件と認識していないのなら、それは事件というのか・・・、タイトルから、そういったミステリーを期待すると、ちょっとだけ肩透かしをくいます。
あえて言うなら、2人の存在そのものが事件のような気がします。 -
内容うんぬんよりとりあえず叫びたい。
増田さんの表紙が美しすぎる!!
タイトルのデザインもすごく雰囲気に合っていて素晴らしくいい感じ。
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ヒロインの話し言葉が独特。
文章の書き方を変えてます。改行多めで個人的にはすごく軽く文章量的には物足りなさが残る。
相変わらずのぶっとびヒロイン。
面白くないわけではないけれど、まだまだ序章。ラブは少なめ、というかまったくなし。
これから「愛」という感情をどう理解していくのか、そこが楽しみ。
ルカの有能ぶりがなんともいえず。一番の功労者は彼女だろう。
愛と憎は紙一重。
そんな感じ、か な?