きみは本当に僕の天使なのか (ガガガ文庫 し 5-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 71
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094530162

作品紹介・あらすじ

推しアイドルとの疑似カップル生活!?

”完全無欠”のアイドル瀬在麗。
『彼氏発覚』『嫌がらせ不祥事』など、推したアイドルがことごとく引退していった僕の、最後の希望が、麗だ。
彼女が、僕の推す最後のアイドル。そう決めていた。
女性恐怖症を患い、女性と物理的距離が近づくと身体に不調が出てしまう僕が、勇気を出して参加した麗の『握手会』。
しどろもどろになりながら言葉と握手を交わしたその夜に、麗は何故か、僕の家に押しかけてくる。


「君さ、あたしの彼氏になってくんない?」


麗のその言葉から、僕の日常は急変した。
ステージの上に立つ麗しか見たことのなかった僕に次々と開帳されてゆく彼女の『オフ』の姿。
そして、麗が僕に近づいてきたことにも、「恋人になる」のとは別の目的があり……。
ただ憧れていただけのアイドルと共に過ごすことで、そのまばゆい輝きと、その下にぽっかりと口を開いた”深淵”を見つめることとなる。
女性を恐れながら、同時に憧れる僕。そして、アイドルとして輝きながら、どこか破滅に向かっているように見える麗。
二人の”恋人ごっこ”が向かう先にあるものとは。


”アイドル”を巡る、新たなる闘いの物語。


【編集担当からのおすすめ情報】
2021年4月~放送された『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のしめさばがガガガ文庫に登場! シックながらも瑞々しい恋を描く氏の最新作に要注目です!

さらにイラストはソシャゲ、ラノベで活躍華々しい緜により描かれるアイドルのオンとオフの姿は必見のクオリティ!

感想・レビュー・書評

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  • 女性恐怖症の沖田優羽の元に彼の推しアイドル瀬在麗がやって来て、「疑似カップル」になることから始まる物語。麗のオンオフのギャップがたまらなく、飲み過ぎてゲロを吐くなど、ドン引きされそうな彼女のオフの姿を見ても一途に推す優羽の誠実さにぐっときました。夢を諦めず、敵のような雑誌記者をも仲間にいれて業界に蔓延る『闇』に立ち向かう。そんな展開が熱い。優羽の過去や麗の今後の活動の行方、そして二人の関係がどうなっていくか気になります。続きがあれば嬉しい限り。

  • ジャンルで言うとちょっと捻ったラブコメの一派ということになるだろうが、アイドルが持つ要素のうち、他のラブコメがあまり触れないテーマにしない部分にガッツリ焦点をあてて向き合った怪作だと思う。
    最初のキャラ設定と主人公たちのテーマを提示する触りの部分でかなり惹き込まれていて、あとはずっとその広げられた風呂敷の上でわくわくしていたと思う。
    全体の構成としてメインの部分に入るまでやや長いかなと感じたけど、そこまで冗長ではなく読みやすかった。
    あと、主人公はラブコメじゃないですみたいな言動してるのに読者から見るとしっかりラブコメとして楽しめるのもよい。

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