高嶺さん、君のこと好きらしいよ (ガガガ文庫 ガさ 13-8)

著者 : 猿渡かざみ

• 小学館 (2022年6月17日発売)

作品紹介・あらすじ

しおあまの猿渡氏がおくるニューラブコメ！ 「高嶺さん、君のこと好きらしいよ」カタブツ風紀委員長・間島ケンゴの耳に届いた出所不明の噂……それはなんと、間島君に振り向いてほしい高嶺さん本人が流したものだった！？でも、真面目過ぎる間島君には通じなくて……「高嶺サキ、君がおれに好意を抱いていると聞いたが本当か」「どどどどどどうしてそんなこと聞くんですかっ……！？」※実は間島君も高嶺さんのことが好きです。初々しさともどかしさに、きっとあなたも身悶える！『塩対応の佐藤さん』の猿渡かざみがおくる、新たな両片想い恋愛ハウツー・ラブコメ！！

感想・レビュー・書評

[らいらさんの感想 · 2022年11月24日]

ミステリアスな美少女サキと、超堅物な風紀委員長ケンゴによる、両片思い系ラブコメ。
これぞラブコメ、という作品で、とても良き。
ケンゴに振り向いてもらうために、「イマモテ」という胡散臭い恋愛マニュアルに従って色々と試みる、不器用だけどいざという時は行動力のあるサキがとっても可愛らしいお話でした。

[芳樹さんの感想 · 2022年8月6日]

【Bookwalker】これぞ『ザ・ラブコメ』と、定冠詞を付けちゃうくらい良質なラブコメでした。堅物マジメな風紀委員長のケンゴと、不器用すぎるヒロインのサキ。実は両片思いの二人のたどたどしく、ときにすれ違う初々しいやり取りに身もだえしちゃうくらいに萌えてしまいました。また、二人と彼らをを見守る（？）友人たちのやりとりがまたキュンキュンと心に刺さってくる。あと折に触れて語られる『○○の噂』が作品を盛り上げるスパイスになっているのも良かった。不器用極まりないケンゴとサキ、二人の行く末はどうなるか。続きを楽しみにしています。

[ebshi1004さんの感想 · 2023年1月7日]

【まっすぐにこの想いが伝えたくて、恋のいろはと共に踏み込む距離】

堅物な少年へな想いを成就させる為に少女が奮闘する物語。

堅物な委員長を振り向かせる為に、恋のいろはを試行錯誤するサキ。
本当は迂遠に言葉を装飾するので無く、ありのままの感情を伝えたい。
だけど、臆病な自分の殻と真面目すぎるケンゴの素顔が邪魔する。
それでも、想いが一方通行なのは虚しくて、切ない。
恋愛にマニュアルが存在しなくとも、その定型に頼る事で、心の糸口が開かれる。

そして、不器用にも掴み取った絆の在り処が、サキ達の関係の距離を急速に縮めて行くのだ。

著者プロフィール

「若返りの大賢者、大学生になる」（角川スニーカー文庫刊）でデビュー。両片思いな二人を描いたラブコメ「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い」（小学館ガガガ文庫刊）は、著者自らのSNSでの宣伝がバズり発売即重版がかかるヒット作となり、SNS世代の中高生を中心に支持を受けている。

「2021年 『となりの彼女と夜ふかしごはん２ ～ツンドラ新入社員ちゃんは素直になりたい～』 で使われていた紹介文から引用しています。」