- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094531039
作品紹介・あらすじ
初キスの相手は四つ年上の従姉だった。 初めてキスをしたのは幹隆が小学六年生の時、相手は四つ年上の従姉「あやねえ」こと、中堂絢音。「みっくんはさ、私のこと。いつかは絶対に、忘れないと駄目だよ」だが、幹隆はいつまで経っても、あやねえのことを忘れられずにいた……。幹隆の祖父・中堂源一郎が死んだ。大富豪であると同時に恐ろしい女たらしだった彼にはたくさんの孫がおり、彼の遺言状により孫たちには都心にあるマンションの一室が与えられた。都内の高校へ進学し、そのマンションで一人暮らしを始めた幹隆は、懐かしい人物と再会する。同い年の従妹・真辺伊緒と、その双子の妹の真辺眞耶。彼女たちもマンションの一室を相続したことで、故郷の三重から東京へ越してきたのだ。互いの部屋を行き来してのお泊り会など、幹隆にとっては不本意ながらも彼女たちとの賑やかな日常が始まる。そんなある日、幹隆はマンション内であやねえと再会する。彼女もまた同じマンションの住人だったのだ。大学二年生になった彼女は、幹隆の鮮烈な記憶の中のまま美しく成長していて……。初恋の相手は四つ年上の従姉だった――甘くて苦い恋物語。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
恋愛に対する感性が異なる従姉妹たち織り成す、青春物語。
作品全体に渡るしっとりとした雰囲気は、独特の読み心地。
「いとこ」という、血縁だけど結婚できる絶妙な距離感の存在を軸に、心を揺さぶる様々な仕掛けをが展開されるお話で、とても良かったです。
絢音の幹隆に対する態度の変遷など、絢音が何を意図して行動しているのか作品全体に渡って読み取れない箇所が多く、色々気になりました。
後2人ぐらいは従姉妹のストックがありそうだし、今後の展開も非常に楽しみです。