- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094531268
作品紹介・あらすじ
ーー鏡よ鏡。あの月にふさわしい女は、誰? 「昔むかし、あるところに、暗雲姫と呼ばれる美しいお姫さまがいましたーー」穏やかな9月が終わり、10月。藤志高祭の準備は佳境を迎えている。俺たちのクラスの出し物は、オリジナル演劇『白雪姫と暗雲姫と優柔不断な王子さま』。白雪姫は夕湖で……あとはわかるな?なずなの意図を感じつつ、俺たちは映し鏡のような物語を演じていく。はふう、と。真夜中みたいな吐息を漏らして、暗雲姫が口を開いた。「鏡よ鏡。ーーこの世でいちばん美しいのは、誰?」朱々しい毒りんごを胸に潜ませて。七瀬悠月の舞台が、幕を開けるーー。
感想・レビュー・書評
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いよいよ始まる文化祭に向けてチーム千歳の面々はそれぞれの準備をする。今回は悠月の無双がどこまで千歳に届くのかが見所なわけだが、ギリギリの気持ちのやり取りにこちらもヒリついた。
誰も傷つけずに生きていくことはできない。自分のなかの葛藤を吐き出すことができた時、そしてその葛藤さえも受け入れてもらえた時、人は心からの安息と、そして受け入れてくれた人と共にいるこの先を望むものだ。
千歳と悠月のウィットに富んだ会話、余韻を残す間、触れ合う心に、さすが殿堂入りするラノベだと感心。ずっと読んでいたくなるんだよな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者曰く、8巻と9巻で前後編の構成とのこと。8巻は第2章までしか記されていません。
いや、8巻でこれだけの興奮を与えてくれますかっ!
今回は、パーフェクトビューティ、七瀬悠月がメイン。
7巻で皆をかき回した紅葉との関係性も含め、盛々で悠月の強さ、弱さ、そして美しさが描かれます。
私の推しの陽さんも含め、7巻の顛末とそれぞれの決意も書かれていますが、何よりも、今回は悠月さんでしたね……いやぁ、たまらん。 -
『終わり方、素晴らしい!』
岩浅さんが書きました。
特級ネタバレ警察が怖いでは無く(いや怖いか。。。)、本巻はこれに尽きる。完全に心が打ち抜かれた。
下巻(9巻)が今から待ち遠しい。