日本はこうして世界から信頼される国となった: わが子へ伝えたい11の歴史 (小学館文庫 プレジデントセレクト さ 2-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094700190

作品紹介・あらすじ

歴史は過去から未来へのラブレターである!

日本は世界の中で最も好かれ、信頼されている国のひとつです。それは海外を訪れるとよくわかります。なぜ、日本人とわかると笑顔になる外国人が多いのでしょうか。なぜ、これほどまでに日本の製品〈メイド・イン・ジャパン〉が愛され続けているのでしょうか。その答えは先祖が築き上げてきた歴史の中に隠されています。
歴史を学ぶということは、年号や人物の名前を暗記することではありません。ましてや現代の価値観で出来事の善悪を判断したり、断罪することでもありません。私たち自身がその時代その時代を懸命に生きた日本人の〈真情〉を考え、先祖の〈声〉に耳を澄まし、彼らが未来である〈今〉を生きる私たちに託した〈心情〉とは何かに思いを馳せることです。
本書では、ペリー来航、吉田松陰、エルトゥールル号遭難事件、日露戦争、日米戦争、特攻、新幹線……など、知っているようで詳しくは知らない歴史の真実を明らかにしながら、日本とはどういう国なのか、そして私たちの先祖はその時代時代をどのような気持ちで生きてきたのかを見つめ直す、親から子の世代へ是非とも語り継いでいきたい歴史の本であり、新たな日本人論でもあります。

【編集担当からのおすすめ情報】
この本は、歴史の本であって、単なる歴史の本ではありません。
著者の佐藤氏は経営コンサルタントの第一人者として30年以上にわたって数多くの優良企業の経営相談に携わってきました。とくに定評があるのが人財の教育です。企業の目的は「永続性」にあるという信念のもと、歴史観、つまり歴史の中に観る日本の強さ・優れている点を学ぶことこそが企業の強さを生み出す根源であると唱えています。また、人間の教育は、歴史に学び、その歴史の中から未来に手渡す種を探し出すことであるとの考えから、今の日本という国を築き上げてきた先祖から、現代を生きる私たち日本人が受け継いだ特性とは何かを、わかりやすい言葉で教えてくれます。
この本『日本はこうして世界から信頼される国となった』は、学校の歴史の授業ではわからない歴史の〈本当のこと〉を知る面白さを伝えると同時に、日本人とは何か、なぜ日本はこんなにも世界から愛される国になったのかという秘密を、歴史から解き明かしてくれます。
そして、歴史とは単なる過去の出来事ではなく、今、そして未来ともつながっているものだということを教えてくれます。
読み終わった後、この国に生まれた喜びを感じると同時に、心から元気が出る本です。次の日本を担う子をもつ親御さんはもちろんのこと、会社や組織で人財教育に関わる方など幅広い人たちにおすすめできる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 読了直後の感想は歴史のコラージュ、そして以前読んだ歴史家・中塚明の書いていた「ミクロとマクロの往復」ということ。

    歴史のコラージュ…著者の意見に合う、都合の良い部分だけを切り取って「こういうことなんだよ」と主張しているように読めること。この本は主に近世以降の日本史の中で「日本人が誇りに思える」エピソードを11個取り上げているけど、第1章~第3章は特にそう。

    その一方、第二次世界大戦中のエピソードを取り上げた第7章、第11章はいわゆる東京裁判史観とか自虐史観と言われるものへのアンチテーゼで、確かに著者のいうところにも理があるよな、と思う。ただ、これは「ミクロとマクロ」で、ミクロとしては理があるんだけど、それだけで著者の「こうだったんだよ」と言い切るのは無理筋。そういうミクロがある上で、マクロはどうだったのか、を読み手が考えないと、著者のいうところに流されてしまいそう。

    そういう意味で、自由主義史観に始まる一連の歴史の見方(著者は渡部昇一を信奉しているよう)は、やはり歴史「学」でなく、歴史「風」に見えてしまうんだよなぁ…。

    この本も歴史を素材(白人vs有色人種とか、帝国主義vs主権独立など)として、「日本人の誇り」「誇りに思える祖先が築いた現在」を言うことが主眼。その意味で、ある目的を基に歴史を見るから、歴史の本というより日本人論というほうが適切かも。

  • 日本人のあるべき姿を学んだ。先人が受けた恩を時代を越えて返せるような人になりたいと思った。

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著者プロフィール

1958年 (昭和33年)仙台市生まれ。 株式会社S・Yワークス代表。
 1981年に早稲田大学商学部卒業後、株式会社日本マーケティングセンター(現 株式会社船井総合研究所)に入社。20代からトップコンサルタントとして圧倒的な実績を重ね、29歳で部長に就任。1994年、当時の上場企業中最年少で役員に就任し注目を集める。
 2006年3月、取締役常務執行役員を退任し、同年4月株式会社 S ・ Y ワークスを創業。「経営の目的は永続にある」との信念のもと、百年企業を創るためのコンサルティング活動に日々情熱を注いでいる。
 近年はとりわけ教育関係からの講演依頼が多く寄せられ、主に「より良き未来を手渡すためにどう生きるか」というテーマで講演を行っている。また、熊の研究のために30年来アラスカに通い続けているナチュラリストでもあり、1年のうち2ヶ月ほどは定点調査を兼ねてニューヨークやカリフォルニアのナパなど世界各地を訪れている。
著書に『日本はこうして世界から信頼される国となった』『役割──なぜ、人は働くのか』(共にプレジデント社)、『なぜ世界は日本化するのか』『日本近現代史に学ぶ日本型リーダーの成功と失敗』(共に育鵬社)、『はぐれ熊ロンリー』(たま出版、日本図書協会選定図書)など多数。

「2024年 『恩送り(おんくり)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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