日本文化の多様性

著者 :
  • 小学館
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096262009

作品紹介・あらすじ

稲作一辺倒の視点を転換し、畑作文化、山と森の文化など、いくつもの基層文化をたどり、アイヌ民族の歴史を重ねあわせながらさぐる、多文化国家への道。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 稲作が定着する以前、地域によって、多様な農耕があったことを、フィールドワークによって調査してきたことの集大成を論じている。

    主に、照葉樹林を拓いて焼畑を主体にしていた西日本に稲作が入ってきて、落葉広葉樹(ナラ)林を環境に採集と畑作を主体に営んできた東~東北日本 と大まかに分けられる。稲作文化が日本文化の基層とは一概に言えないのだ。

    柳田翁が提唱した日本文化稲作論に一石を投じた論である。
    柳田の時代には、知り得ない検証方法も現代にはあって、プラントオパールとか、炭素同位元素とか、調べられるようになって、歴史民俗も科学的になった。

    言語的には、沖縄は日本語の一方言だが、アイヌ語は全く異なる言葉らしい。やはりな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「多様な農耕があったことを」
      決して育て易い植物じゃない気がしますが、「稲」が、強かったのかな?(結構不作で飢饉が起きていたが)、
      それは読...
      「多様な農耕があったことを」
      決して育て易い植物じゃない気がしますが、「稲」が、強かったのかな?(結構不作で飢饉が起きていたが)、
      それは読んでのお楽しみですね。。。
      2012/06/18
全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

出席者
佐々木高明(前・国立民族学博物館館長/財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構理事長)
野村義一(北海道ウタリ協会前理事長)
榎森 進(東北学院大学教授)
加藤一夫(静岡精華短期大学教授)
常本照樹(北海道大学教授)
大塚和義(国立民族学博物館教授)
尾本惠市(国際日本文化研究センター教授)
吉崎昌一(静修女子大学教授)

「1997年 『アイヌ語が国会に響く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木高明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×