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- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096262009
作品紹介・あらすじ
稲作一辺倒の視点を転換し、畑作文化、山と森の文化など、いくつもの基層文化をたどり、アイヌ民族の歴史を重ねあわせながらさぐる、多文化国家への道。
感想・レビュー・書評
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稲作が定着する以前、地域によって、多様な農耕があったことを、フィールドワークによって調査してきたことの集大成を論じている。
主に、照葉樹林を拓いて焼畑を主体にしていた西日本に稲作が入ってきて、落葉広葉樹(ナラ)林を環境に採集と畑作を主体に営んできた東~東北日本 と大まかに分けられる。稲作文化が日本文化の基層とは一概に言えないのだ。
柳田翁が提唱した日本文化稲作論に一石を投じた論である。
柳田の時代には、知り得ない検証方法も現代にはあって、プラントオパールとか、炭素同位元素とか、調べられるようになって、歴史民俗も科学的になった。
言語的には、沖縄は日本語の一方言だが、アイヌ語は全く異なる言葉らしい。やはりな。
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決して育て易い植物じゃない気がしますが、「稲」が、強かったのかな?(結構不作で飢饉が起きていたが)、
それは読...
決して育て易い植物じゃない気がしますが、「稲」が、強かったのかな?(結構不作で飢饉が起きていたが)、
それは読んでのお楽しみですね。。。