- Amazon.co.jp ・本 (677ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096262085
作品紹介・あらすじ
国際日本文化研究センター共同研究・成果論文集。小松和彦・京極夏彦など23名による最新の論文集。
感想・レビュー・書評
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本書は、国際日本文化センターで開かれた共同研究「日本における怪異・怪談文化の成立と変遷に関する学際的研究」の研究成果報告論文集。
妖怪と妖怪研究―序論に代えて 小松和彦
Ⅰ 描かれた妖怪
Ⅱ 語られた怪異
Ⅲ 伝承世界の妖怪・怪異
Ⅳ 近現代の妖怪・怪異
あとがき 小松和彦
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『鳴弦蟇目』の言葉の響きがツボにハマって通勤中ずっと頭の中を駆け巡っている。
(本文の内容とは一切関係ありません) -
23本の論文集。妖怪の絵、咄、伝承、現代の妖怪と章立てされている。
興味をひいたのは、「怪談噺の誕生」by石井明。もとは仏教の法話や不寝番の暇つぶしの武勇伝であり、「百物語」と本になる1659年にはすでに、化け物なぞいないのが前提の笑い話になったようだ。それとは別に歌舞伎から話芸として派生した流れもあるという。 -
2011年1月18日
装丁/京極夏彦 with FISCO -
山小屋の怪: 山で五人が遭難。一人死亡。のこるは四人。死者をかついで山小屋へ。眠ったら死ぬ。死者を部屋の真ん中に置き、部屋の四隅に一人ずつすわる。まず一人がとなりの隅まで移動、肩をたたく。肩をたたかれたものは、つぎの隅に移動して、また肩をたたく。肩をたたかれたものは、またつぎの隅へ。
という感じでおなじことをくりかえし、なんとか四人とも眠りに落ちずに朝を迎えられるのでした。めでたしめでたし。。
???
真ん中で不思議がおこる…。
板橋作美「俗信における怪異について」より。