新編日本古典文学全集 (58) 謡曲集 (1)

制作 : 小山 弘志 
  • 小学館
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本棚登録 : 43
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096580585

作品紹介・あらすじ

主要な謡曲80余作品をp厳選し、頭注、現代語訳を施した一大選集。

本全集の第三十六回配本は、能の詞章・脚本にあたる謡曲の選集、「謡曲集1」です。全二冊で約八十曲を厳選し、今回の一冊目には「翁」「高砂」「清経」「巴」「井筒」「江口」「西行桜」など、40曲を収録しました。 「能」といえば、その装束、音曲、詞章、舞などが、国内外の演劇や文学、舞踊、音楽などの各界の大きな影響を与えることになった、日本の誇る古典芸能です。その能の世界において、根幹とされているのが、六百年の時間の洗練を受けた、ことばの芸術、謡曲(謡)です。 「能」は難解なものと考えられがちですが、謡曲の題材を見ると、人々に馴染みの物語や伝説、故事などから着想を得ているものが多く、読んでみたら意外に知っていた、ということもあります。登場人物なども、『源氏物語』からは六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)や夕顔、『伊勢物語』からは在原業平、『平家物語』からは義経、清経、巴御前、建礼門院、そのほか、藤原定家、和泉式部など、古典文学でお馴染みの人物が、原典に忠実に、時には能作者の解釈も加えて、名場面名せりふを展開しています。その意味で、古典に親しみたいと思っている方の入門編としても、造詣深い方が堪能するにも、本書はお勧めの一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
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    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18412

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  • 必要なとこだけ読んだ
    このシリーズの三段組構成は素晴らしい!

    巻頭・巻末の解説的な部分も充実していて、とてもよい

  • はじめて謡曲を原文で読んだ。現代語訳の手助けもあり難解ということはない。実際の能公演を鑑賞するに謡曲の知識は必要不可欠である。
    シェイクスピア、ギリシア悲劇などを事前に読んでおくと、古典演劇の構造がどの文明においても大きな違いがないことが分かる。

    日本の古典芸能は伝統の保管という役割、とりわけシェイクスピアと異なる点は戯曲でなく演出と様式まで受け継がれていることである。

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