鏑木清方原寸美術館 100% KIYOKATA! (100% ART MUSEUM)

著者 : 鶴見香織

• 小学館 (2019年10月23日発売)

作品紹介・あらすじ

幻の名画《築地明石町》ほか23点を原寸で

鏑木清方の代表作にして近代美人画の最高傑作ともいわれる《築地明石町》。本作と《新富町》《浜町河岸》の「三部作」が44年ぶりに再発見され、東京国立近代美術館に新たに収蔵されました。
本書は、この《築地明石町》をはじめとする同館所蔵の清方作品23点をすべて原寸で紹介。清方の作品の魅力である美しく繊細な筆致を存分に味わえる、これまでにない作品集です。
この本のために、掲載する全作品を新規に撮影。上質な画像によって、《築地明石町》をはじめとする美人画の、生え際や後れ毛の描写や細かく描き込まれた着物の柄などを、原寸大でじっくり楽しむことができます。
監修、執筆は、東京国立近代美術館主任研究員の鶴見香織先生です。

【編集担当からのおすすめ情報】
約半世紀ぶりに再発見された幻の名画《築地明石町》を含む清方の美人画三部作。
2019年11月1日～12月15日に、東京国立近代美術館でいよいよお披露目の展覧会が行なわれます。
この本は、多くの美術ファンがその公開を待ち望んでいる名作をより深く知り、細部まで鑑賞するための手引きとしてもお薦めです。

感想・レビュー・書評

[青竹さんの感想 · 2021年7月5日]

美しいです。の一言に尽きます。
原寸大からさらに拡大している図もあり、細部までよく見えます。着物の図柄とか。
とてもキレイでした。モデルもいるようですが、こんなにキレイに描いてもらえて、モデルさんも嬉しいでしょうね。解説もわかりやすく、手元に欲しいです。

[advicekiyomidosuさんの感想 · 2020年3月5日]

鏑木清方のこの画集は、特出するべきなのは、アップにして細部まで鑑賞できるように編集してあるところだ。
特に明治時代の１２ケ月を描いた連作は、人物像の微細な表情を捉え、その着物の布の模様や色合い、小物づかいまでをしっかりと鑑賞させてくれる。
まるで、美術館で虫眼鏡を手に鑑賞しているかのような！

[hazelnuts2011さんの感想 · 2021年11月21日]

随筆集を読みながら見ると風情がすっごく伝わってくる。

著者プロフィール

東京国立近代美術館　主任研究員

「2018年 『もっと知りたい横山大観』 で使われていた紹介文から引用しています。」