世界で一番売れている薬: 遠藤章とスタチン創薬 (小学館新書 や 12-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253319

作品紹介・あらすじ

世界を救う“奇跡の薬”は日本人が生んだ

ガードナー国際賞、ラスカー臨床医学研究賞、アルパート賞、ウィーランド賞……海外の著名な医学賞を次々に受賞し、日本人初の全米発明家殿堂入りも果たした農学博士・遠藤章。その遠藤博士が世界で初めて発見したのが、コレステロール値を下げて心疾患や脳梗塞の発症を抑える高脂血症治療薬「スタチン」だ。この”世紀の薬”は、いかに生まれ、どのような運命をたどったのか――。

“ノーベル賞に最も近い日本人”の1人とされる遠藤博士による新薬誕生のドラマから製薬・医学界の熾烈な開発競争までを描く“奇跡の創薬”物語。

本書には、多くの日本人の心に響く遠藤博士の言葉が並んでいる--。

「自分の将来を決めるのは自分だけしかいない」

「挑戦するなら、大きなこと。社会的関心も大きいものから選びなさい。夢はタダだから、大きいほうがいい」

「今の時代、お金が大事といいますが、人が本当に生きる喜びや価値を見出せるのは、使命感を持って世の中のためになることをやった時。私は、日本の会社や日本のためというより、世界中で必要とされているからやろうと考えて挑戦してきました」

「人のいやがることに、大きな発見があることが多い」

【編集担当からのおすすめ情報】
本書のもとになる単行本が刊行された2007年時点で、すでに本書の主人公である遠藤章博士は、多数の医学・生理学賞を受けておられましたが、それ以降も、遠藤博士の功績に対する賞賛や讃辞が次々と寄せられています。
日本国際賞、文化功労者、瑞宝重光章といった日本国内での栄誉のほかに、2008年にラスカー臨床医学研究賞、2012年に日本人初の全米発明家殿堂入り、2017年に権威あるガードナー国際賞を受賞と、その功績は、特に海外において華々しい評価を受けています。
“ノーベル賞に最も近い日本人”の1人といわれる遠藤博士の半生を描いた本書は、単なる人物評伝という枠にとどまらず、世界中の人々の命を救う「創薬」という壮大な夢を実現するために、日夜奮闘を続ける研究者たちの挑戦を描いた傑作ノンフィクションです。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1962年、福岡県北九州市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、85年宮崎放送にアナウンサーとして入社。『朝のホットライン』(TBS)など、報道、ワイドショー、トーク番組に多数出演。88年10月に同社退社後、『サンデー毎日』記者を経てフリーのリポーターに。『サンデー・ニュース&スポーツ』(TBS)、『玉置宏の笑顔でこんにちは』(ニッポン放送)などを担当。91年に『告知せず』(文藝春秋)で作家デビュー。TBSでドラマ化され話題に。他に『海を渡るいのち』(講談社)、『患者の言い分』(時事通信社)など多数。2006年、『世界で一番売れている薬』(小学館)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。また、09年には46歳にして東京藝術大学音楽学部楽理科に入学。13年卒業後、文筆活動の傍ら演奏活動や司会、朗読、ナレーションも務める。

「2022年 『奇跡の童謡 ≪夕焼小焼≫の作曲家を訪ねて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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