- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098511488
作品紹介・あらすじ
今は亡き勇者たちに捧ぐ後日譚ファンタジー 今は亡き勇者たちとの旅路を再び歩む魔法使い・フリーレン。一級魔法使いを伴わないと進めない、過酷な北部高原へ。途上、魔法使いたちと再会、そして魔族との会敵――物語は、美味くないパンの味を思い出させる。英雄たちの“郷愁”を滲ませる後日譚(アフター)ファンタジー!
感想・レビュー・書評
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危険な魔物や魔族が棲む北部高原へと進んだフリーレンたち。そこで魔族の討伐要請を受けた一級魔法使い・ゲナウとメトーデと再会する。ゲナウの故郷を襲ったのは、どうやら彼と因縁のある魔族で──。
安定した短編エピソードに加えて、今回は魔族たちとのバトルが主軸となっている。試験で一緒だったキャラを掘り下げてくれるのはうれしい。冷たい態度のゲナウが見せる故郷への思い。それを察して寄り添うシュタルクもいいよね。ゲナウの相棒を殺した仇・レヴォルテとの戦いは熱かった。
フェルンやメトーデが会敵した魔族も一筋縄ではいかない強さ。今後登場するあの敵のことを思うとどうなるかハラハラする。この作品の淡々とした演出の持ち味はドラマには活きるけど、バトルには物足りなさも感じる。ただ、淡々としてるからこそ生と死が地続きに感じられる緊張感があるとも言える。個人的にはバトルはもうちょい迫力重視にしてほしいかなあ。
フリーレンが必ず報酬をもらう理由がヒンメルにあるとは思わなかった。その理由も粋で相変わらずブレなくカッコいい。僧侶枠のことも言及されたし、期待しちゃっていいのかな?今後も旅を進める中で、一級魔法使いたちのドラマも描く構成になりそうだけど、いきなり嵐の予感で続きが気になる。
最後に好きなセリフを引用して終わります。ヒンメルがイケメン。
p.129
「やはり私の読みは正しかった。人には子供を庇う習性がある。」
「習性か…人にそんな習性があったら世界はもっと平和になっているだろうさ…」
p.185
「報酬を貰っておけば貸し借りはなくなるだろう。僕達は勇者一行なんだ。僕達が求めているのは誰かを助けることであって感謝の言葉じゃない。相手に貸しを作ってしまったら本当の意味で助けたことにはならないだろう。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さりげなく章初めに出ている
「勇者ヒンメルの死から○年」を見ると
確実に月日が流れているのだなぁと思う。
旅の途中に人助けしまくり〜。
でもそれも、ヒンメルたちとの思い出の中に
理由があったのね。
後半は一級試験の時に試験官だった
ゲナウの故郷の村に巣食った魔族討伐。
相棒のメトーデのキャラがなんか妙(笑)
こういうシリアスの中にあるユルい感じ
私がこの漫画を好きなところです。 -
北部高原へと旅を進めるフリーレン一行。人が住む街は有りつつも、どこも生活の厳しさが見える。これは北部高原環境の厳しさや、それでもそこに根付こうとする人間の生き様を見てしまうね
話のメインは中盤から始まるエピソードなのだろうけど、69話で描かれた『皇帝酒』の話はちょっと良かったな
大昔の皇帝に献上された最上の名酒、坑道を掘り進めるドワーフのファスは200年もそれを求めている。いわば人生を捧げた一大事業
これはとても夢のある話だし、もしそんな物が存在するならご相伴に預かりたいほど。でも真相を知っているフリーレンにはそう思えないわけで
それを変えたのはハイターの一言か
美味しい酒なら飲んだ者だけが楽しめる。でも不味い酒なら皆が楽しめる。ミリアルデが一切意味を見出だせなかった安酒、それを「こんなに楽しい夜は初めてだった」と言わしめたシーンは感慨深い
71話から始まる魔族との戦い。今回は一級魔道士が3人も集っている事もあってか中々に激しいバトル描写となったね
また、以前に試験審判員として登場したゲナウの人柄にも迫るものに。あまり表情を変えない彼がどのような人間かなんてこれまで見えなかったけど、噛み締めれば噛み締める程に味のある人物と思えたよ
破壊された故郷を目の前にしても、死にゆく古馴染みを前にしても、彼は感情を表に出さない。でも細かい要素から彼がこの事態に深い怒りを、そして魔族への憎しみを持っていると察せられる描写が見つけられるのは良いね
また、ここに同じように村を魔族に滅ぼされたシュタルクが絡む事で彼の心情が間接的に深掘りされるようになっている
一方でバトル展開も見もの。
四本腕の剣の達人レヴォルテ。おまけに人間の行動にも精通している
これにゲナウがそのまま立ち向かっていたら負けていただろうけど、ゲナウと似た経験をしたシュタルクが彼の傍に残ったことでレヴォルテの思惑を超える展開は熱い!
戦いの中でもゲナウの表情は大きく変わらないまま。けれど判っていても子供を庇ってしまう行動やシュタルクに乗せられて最後の最後まで悪足掻きする戦闘意欲からは彼の迸るような感情が見て取れるね
彼は自身をいい奴ではないと判断していたようだけど、今はそうでないと感じられるね
どうやら次巻では最後の七崩賢マハトとデンケンによる対決が描かれるようで。これは過去と現在をどのように結びつける物語となるのかな? -
魔王を倒した勇者一行の魔法使い・フリーレンを主人公として描かれる、後日譚ファンタジーです。
やはり勇者ヒンメルとのエピソードが秀逸。メトーデさん、結構好きかも。今回フリーレンがゲットした魔道書は「卵を割った時に殻が入らなくなる魔法」と「早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法」の二つでした。 -
ヒンメルってフリーレンにとって凄く大切な思い出の人だったんじゃないかな、と、読み進める度に思う。
フリーレンの行動はヒンメルの生き方を重ねてるし。亡くなった仲間との思い出を思い出しながら進むフリーレンはもしかしたら自覚してないだけで凄く愛おしく思えてるのかも。 -
ハイターの言葉から、つまらないことも笑い飛ばしてしまえばいい、ということを学びました。
日常ではちょっとしたことで嫌な気持ちになるものだけど、そんなときこそ笑ってしまおうと思いました。
余裕のある人になりたいです。
次回、9巻も楽しみです! -
私は、ファンタジー物語が、好きなので、「魔法とか本当にあったらなぁ」と、思います。
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ゲナウとのコンビでの戦いは淡々としていたが、なかなかおもしろい。のんびりキャラに見えて狂ったと称されるのも面白い。
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第8巻。危険な北部高原へ進んできました。
一級魔法使い同伴じゃないと進めないという危険な地域ですが、でも結構人が住んでるんですね。ちょっと意外。
そしていろいろ魔族が出てきました。神技のレヴォルテ強かったですね。
あと、「なでなでが好きな」メトーデさん、良い味出してます。美人だし素晴らしい。
次巻は最後にして最強の七崩賢、黄金郷のマハト登場ですか。どうなることでしょう。この巻では、フリーレンがあまり活躍してません。次巻では活躍するのかな。