よふかしのうた (15) (少年サンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 394
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098517671

作品紹介・あらすじ

新たな男吸血鬼 波瀾の匂い__ 修学旅行の夜、何かが起こる!!マヒルとキクの「修学旅行」先・北海道__二人を追うコウが旅先で出会ったのは、学ランの男吸血鬼。しかもこの吸血鬼、どうやらナズナに縁があるようで…?コウの怒りが爆発することになるこの男の登場で、マヒルとキクを追う旅は、大きな展開を迎える!

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは最初はそれほどでもなかったが、吸血鬼の真実を探し始めてから、すごく面白くなってきた。
    永遠に生きられる吸血鬼、短い一生の人間。どちらが命の炎をより大きく燃え盛らせるか。それが退屈と幸せの分岐点。そのキーになるのが「恋」。吸血鬼も人間もがんばれ!

  • キクが初めて恋の気持ちを知るという展開…
    今までキクにかかわった人からしたら、やってられないだろうなあ…。

  •  今回は(前回と続けて読んだときの)話の作り方が巧かった。魅了の話が今後のフックになっていたり、そうした創作上の能力の話が、今回でも引き続いて重要なテーマになっていたり。
     話的にも、大きな進展を迎える。最後の引きもよく、キクの表情も気になる。ナズナもかっこよくて、良いことだらけ。
     それから、キクの話に関連して、本作はやはり恋愛が大きな鍵を握る話なんだということが再確認されたのも、個人的に嬉しい。

  • 初版 帯

  • コウたちの物語と、キクたちの物語と、その交点のような位置のハルカの物語が並行で描かれる。
    長大な時間を生きる吸血鬼も、「恋」というプリミティブな感情、閃光のような瞬間にとらわれているさまが、煌いて見えた巻でした。

    ◆照れるナズナ
    ハルカに「俺ハルさんのことは顔から好きになったから…」と言われ、「すっすスス シュッシュピピ」と奇声を上げるナズナ。
    悪化してないか?
    もう何言いたいかわからんしw
    相変わらずで、笑えたシーンでした。

    ◆「生きてる実感」
    「生きてる実感なんて今まで一度だって感じたことない」「ずっと死にたかった」「漠然とこのまま良いこと無いまま死ぬんだろうって思ってた」
    ハルカの独白。
    これが何年前のことかわかりませんが、とても現代的な悩みを抱えていたんだなと、(要らん)感想を抱くなど。
    時代を考えることに意味は全くないかもしれないけど、うーん、日本が経済成長する前の話なのかな。
    経済成長中の日本って、時代的に上向きで、金がなかろうが生活基盤が危うかろうが、空気的には現代的な行き詰まり感は無かったイメージ。
    無論、個人レベルの例外は掃いて捨てるほどいたろうけど。

    さてそれはそうと、「生きてる実感」「そんなの…誰だって感じてないんじゃないか?」と考えるハルカですが、多分ハルの感覚は、ハルカの数周先(1周回って、的な意味で)を行っていて、それを踏まえた上での言葉なのかなと、なんとなく思いました。

    ◆人に戻る方法
    キクの出した結論は、まぁそれだよなと。
    吸血鬼になる方法が「恋をした吸血鬼に血を吸われる」なら、対比で考えると人間に戻る方法は「人間に恋をする」。
    でも多分それは、ハルがやったことこそが、解答ですよね。
    「人間に戻りたい」って、「死にたい」と言っているようにも聞こえる。
    「人間に恋をする」は、やり遂げるなら突き詰めるなら、究極的には殉じる必要がある。
    つまり、「もう誰の血も吸わない」も包含されている。
    ハルがやったことで、そしてキクが生き残っている理由なのかなと。

    ◆キク
    キクの表情の移ろいがとても丁寧に描かれているので、真相が明らかになった後、もう一度キクの表情や心情を追うために読み返したいですね。
    とても怖く見えるし、実際怖いところがあるだろうし、
    芯の部分まで怖い人という可能性もあるだろうけど、色々なものを抱えているのは間違いがない。
    多分経験を重ねてきた結果、色々な答えを得て、普通の人間を遥か周回遅れにするほど感性は進んでいて。
    その結果、周りから見るとありえない行動や発想をすることもあるだろうけど、その進んだ「周回」によって短距離でその発想に辿り着いている、みたいなところはあるんだろうと思っています。
    天才のやることは理解できないけど最終的に正しかった、みたいな事象に、外からの見え方は似ているんじゃないかなと。
    それを才覚でなく長い時間の蓄積によって成している、そんなような気がしています。

    ◆キク2
    本巻で描かれたキクがまたなんか魅力的で、見ていると「この人の踏み台にされるならいいかもな」みたいな気持ちが湧かないでもない。
    「曲が良いな。」のシーンでは、ラブコメ文脈的に「なんなんだよも~~~」とちょっと悶えるなど。
    ただ、その直後のキクの表情がまた思わせぶりなんですよねぇ。
    ラブコメ的には「同じことを考えてた///」とときめくところだと思うんですけど、好きじゃないことに気付いてしまったゆえの表情じゃないかと邪推してしまう。
    結論を急いで血を吸おうとしているようにも見えますしね。
    探偵さんとマヒルくんの出会いでは、この漫画は「思わせぶりだけど思わせぶりなだけだった」をかましてきているので、もう、わかんねぇよ……。
    フッ、楽しませてくれるぜこの漫画……。
    と強がりつつ、次巻を楽しみにしています。

  • かわいい。ドキドキする。

  • 青春が眩しい
    登場人物が増えても、既存メンバーの印象薄れないのがすごい。

    人は吸血鬼に恋したら吸血鬼になり
    吸血鬼は人に恋したら人にもどる?
    お互いに思い合ってたら、永遠に同じ時間を歩めないの悲しすぎない?
    ハルさんだけが真実に辿りついたのかな。

  • ・何かをやってしまえることに寿命が関係あるか?とは思うけどキクさん(達)の考えはわかった。
    ・ハルカと喧嘩してるシーンの見開きがカッコいい。
    ・コウくんとマヒルくんが仲直りできそうで良かった。

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