風都探偵 (6) (ビッグコミックス)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098603183

作品紹介・あらすじ

「ビギンズナイト編」開幕 最新刊!!

ガイアメモリがどうして生まれたのか。
Wの戦いがどうして始まったのか。
ときめからの問いに答えるため、
翔太郎は今、静かに語り始める。
彼が憧れ、その背中を追い続けた探偵
鳴海荘吉との出会い。そして
"始まりの夜"についての全ての物語を――

【編集担当からのおすすめ情報】
「仮面ライダーW」本編でも
映画版でも明かされなかった
あの夜の全貌が今、明らかに!!
"ビギンズナイト編"開幕!!!

感想・レビュー・書評

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  • 翔太郎の口から語られるビギンズナイト編『sの肖像』。今まで明確にされていなかった始まりの物語をこうして読めて感無量だった!
    幼い翔太郎とおやっさんとの出会い。この頃から翔太郎の真っ直ぐさが感じられてよかった。
    「おれも街を自分の庭みてえに駆け回ってるが、『住ませてもらってる』って気持ちを一日だって忘れた事はねーぜ!この街はみんなのものだっ!」
    この言葉を聞いて、おやっさんが坊主ではなく翔太郎と呼んだのもいいよね。

    「自分の事より他人のための我慢」ができるようになった翔太郎を助手に迎え入れたシーン、あの翔太郎の表情も心に残る。これは仮面ライダーの信念でもあるよね。自分の力を自分のためではなく、他人のために振るうこと。ここが丁寧に描かれていてよかった。

    「人生ってやつには必ず分かれ道が来る。『決断』という名の分かれ道が、な…」
    そして始まってしまうビギンズナイト。おやっさんがなぜフィリップと名付けたのか、その理由も素敵だった。本気の男は、その相手も本気にさせるんだなと。
    人生最悪の別れと、人生最高の出会いが同時に訪れた夜。それにビギンズナイトと名付けたことが粋だった。

  • MOVIE大戦2010を、また観たくなった。

  • ビギンズナイト編ということで、翔太郎の幼い頃から荘吉の手伝いをさせてもらえるようになるまでも詳しく描かれており、DVDを最初から見直したくなりました。
    巻末の吉川氏へのインタビューを読み、32話ってどうだっけ!?といても立ってもいられない気持ちに。
    おやっさんとの馴れ初めと別れまでの流れは、本当に感動しますね……。

  • 感想は、初代の方に書いてあります

  • 『終末のワルキューレ』(4)と同じく、この(6)で受けた衝撃を、どう書くべきか、悩んでいる間に、(7)が出てしまった
    三条先生、佐藤先生、すいません
    ただ、私の勝手な我が儘だと自覚はあるんだけど、コミックスが定期的なペースで刊行されるのは嬉しいが、もうちょい、間が空いてくれりゃ、間に合ったのでは・・・・・・
    いや、きっと、間に合ったとしても、まだ出ないか、と悶々しただろうから、これでいいのだ

    『風都探偵』(6)で描かれているのは、左翔太郎とフィリップが初めて、仮面ライダーWに変身した“ビギンズナイト”、その始まるの夜の前の物語
    鳴海壮吉と左翔太郎、この師弟の出逢いと紡がれていく絆
    これを描くのは、佐藤先生、かなりの重圧だったろうけど、その分、もの凄く楽しかっただろうな
    何と言うか、素人感覚だけど、線が踊っているっつーか、生命力に満ちていた
    痛みも苦しみも感じず、死がほんの少しだけ遠ざかる「骸骨」の記憶を宿すスカルメモリで変身する、仮面ライダースカルのハードボイルドな戦い方は、そんな線だからこそ、カッコ良く表現出来たんじゃないでしょうか

    まだまだ、ハーフボイルドな翔太郎ですが、この(6)では、もっと甘ちゃんだったころの彼が描かれています
    だからこそ、師匠の言葉、行動、何より、生き方を近くで視て、聴いて、感じ、学び、自分を磨いていく日々の中で、彼が探偵として、人間として、一人の男として成長していく様が、より鮮明に感じ取れます
    翔太郎を、街に涙を流させる悪を許さぬ仮面ライダーWとして強くさせる理由の一つには、やはり、自分の判断ミス、犯してしまった大罪が、師匠と恩人を死に追いやってしまった、贖い切れぬ、一方で、背負い続ける覚悟のある自責の念があるんでしょうね
    そんな翔太郎だからこそ、自分の正体と「これから」に悩むときめに、迷いを晴らす元気を与えられたんだろう
    未だ、半熟卵かも知れないけど、それでも、弟子は足掻き、もがき、傷付き、立ち止まる事があっても、心強い仲間に支えられ、幾度でも、立ち直り、師匠に一歩ずつ近づいていく

    本編も激熱でしたが、巻末に収録されている、吉川晃司さんのインタビュー、これもグッと来ます
    名優、と言われる方は多いですが、やはり、ハードボイルドの代名詞と言っても過言じゃない鳴海壮吉をテレビと映画で演じられたのは、吉川さんだけだった、と私は思っています
    仮面ライダー作品では、世界が一つじゃなく、積み重なっている歴史も流れと形が異なっている訳ですから、異なる世界で、死ぬことなく、仮面ライダースカルと戦い続けていた鳴海壮吉が、仮面ライダーWが戦っている世界に、何かの拍子で転移し、街を泣かす巨悪に罪を数えさせるべく、共闘する展開ってのもあるんじゃないでしょうか
    俳優として成長した桐山さんと菅田くんが、当時より、渋みと厚みが増している吉川さんに、どこまで、自分をぶつけていけるのか、どれほどの相乗効果が生まれるか、知りたいので、実写映画、作って欲しいですねぇ

    さて、(7)は予告によれば、仮面ライダーアクセルがメインの模様
    1号ライダーも好きだけど、味のある2号ライダーがいてこそ、平成仮面ライダーシリーズは魅力的だ、と思っている私としちゃ、アクセルが主役を張るってのは、かなり嬉しい
    果たして、照井竜は、今度は、どんな怪事件の解決に挑み、どんなドーパントと戦うのか、楽しみです

    この台詞を引用に選んだのは、これこそが、鳴海壮吉のカッコ良さ、と感じたので
    弟子であっても、一人の男として尊敬できる部分があるのならば、素直に認められる器のデカさ、そこにシビれる、憧れる
    あくまで、私の勝手なイメージですけど、吉川さんも、そんな感じのような気がします
    翔太郎に対して、鳴海壮吉が厳しいのは、彼に、その強みを失ってほしくなく、同時に、その優しさを貫けるだけの実力を培ってほしいからなんでしょうね
    漫画、アニメ、特撮映画のキャラで、上司にしたいのは、みたいなアンケートを今、聞かれたら、私は間違いなく、鳴海壮吉に一票を入れますね
    「半人前のおまえの中で、俺が唯一、尊敬しているところ・・・・・・・それは、弱い者に力を振りかざさず、むしろ、手を差し伸べてやる・・・・・・そんな心根だ」(by鳴海壮吉)

  • ビギンズナイト編、めちゃめちゃ読み応えあった…!!
    次巻からはアクセル編らしいぞ。

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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