チ。―地球の運動について― (5) (BIG SPIRITS COMICS)

著者 :
  • 小学館
4.21
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本棚登録 : 1388
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098611461

作品紹介・あらすじ

いつでも決断の刻は突然訪れる。そして。

バデーニの計画実行のため、何より「感動」を守るため、オクジーは異端審問官・ノヴァクとの死闘へと赴く。グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト、彼らが命を賭してまで追い求めた真理が示すのは、希望か、絶望か。
私が終わる時、世界も終わる。みんなそう思ってたら、きっとこの世界はない。なんか凄いね笑

【編集担当からのおすすめ情報】
単行本1~4集累計80万部(紙+電子)突破!
「マンガ大賞2021」第2位受賞作!!
第1集で岩明 均氏、第2集で高橋しん氏、第4集で最果タヒ氏に絶賛され、多くの著名人・メディアからも注目を集める漫画の第5集です。

感想・レビュー・書評

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  • 天動説(宗教)vs地動説(科学)。宇宙の真理を知るために、いろんな人が命懸けで研究して犠牲になっていく。いつ異端者審問官に見つかるのかとハラハラしながら読んでいる。6巻以降の展開が楽しみ。自由に発言できない世界は本当に恐ろしい…

  • オグジーとノヴァク達の対決。激戦の末、オグジーはとらえられる。

    回復を待って尋問が始まる。しかしオグジーが連れられて行った部屋には、とらえられたバデーニが。ノヴァクはオグジーを拷問をかけることで、バデーニから隠された研究記録のありかを聞きだす。その後、二人は処刑される。

    新人異端審問官の二人はアントニからヨレンタを異端審問するようにそそのかされる。アントニは娘を異端に仕立てることで、ノヴァクの失脚を目論んでいたのだ。しかし新人の一人は密にヨレンタを逃してやる。アントニはこの新人を捕まえ、火あぶりにし、その遺体をヨレンタだと言ってノヴァクに見せる。がっくりと崩れ落ちるノヴァク。

    バデーニの同僚クラボフスキは、貧民に教育を施してほしいという遺言を発見する。そこでバデーニがパンを恵んでいた貧民たちを訪れると、その頭皮にはオグジーが記していた記録が入れ墨されていた。それから25年がたった、という設定で以下続く。

    頭皮に入れ墨はゴールデンカムイの影響かな?笑

  • マンガ戦国時代と呼べるくらい今は多くの漫画が生まれているなかで、圧倒的存在感を放っている作品であると断言できる。
    着想が面白い作品は数多くあるが、すべての巻での話の展開、登場人物の移り変わり、想像できない話の内容など良かった点を挙げていけばキリがないくらい面白い。

    今まで知らなかった人気な漫画の1巻目を読みまくる活動の中で、わたし的には令和1面白い作品になった。この本だけ唯一全巻買ったのもその理由になる。毎週1巻ずつ買ってた時からすごい楽しみにしてて、毎週の楽しみが終わってしまって少し悲しいが新刊を追っていこうと思う。

    本の包装もけっこう好みなのもすごい。カバーを外した時の触り心地も良いし、なにより書かれてる言葉とその配置・見せ方が秀逸。作品を通して『言葉』や『信念』に着目した作品であるからこそ為せたこだわりだと思う。

    どこまで行くんだろう。まったく想像できないこの話に期待が止まらない。この巻も終わるかと思いきやまた続くのか

  • 第二章完結、次巻から第三章突入です。やっぱり拷問シーンは苦手ですが、あぁ…もう今巻もすごいです。天界の入り口はきっと得も言われぬほど美しい景色なんでしょうね。

  • せっかく真理が完成したのに
    悲劇の連鎖が始まってしまった。
    なかなか辛い巻でした。
    神の美しさを解き明かしたいという
    違う形での信仰心のあらわれだったのに。

    それでも希望はつながっていく。

  • 神の怒りに触れたバベルの塔みたいに、“わかった”時には、積み上げた全てを壊されてしまう。しかし、残った煉瓦をまた、誰かが積み出す……

  • うわ~~~、全部が繋がっている。面白さはどんどん増える。

  • 初めは全く説得力が感じられなかった主人公(代闘士)が、地動説に惹かれる理由、信念を自分の言葉にするところがポイントですね。主人公2人の関係がいいです。
    二人の最期と、修道士の遺書は上手い。

  • …C教、ヤバ過ぎでは…?

    とはいえ。
    ノヴァクも信念と疑念を持って生きていたという事が分かり。
    いや、同情はしないのですが、彼は彼なりにというよりも、それが良しとされる時代と世界の中にいたのだから、何も間違っていないわけで。

    そんな世界の中で、「知りたい」という自由を求め死ぬ覚悟を持てる人達は…狂気ですよねぇ。
    正気の範疇で自由を求められる今がいかに幸せなのか、思い知ります。

    それにしてもパデーニ…。もちろん彼にしか分からない痛みがあったわけですが、それでも、それを味合わせたくなかったというのは。
    …きっと、彼が本当は情に篤かったとか、友愛に目覚めたというわけではなく、オクジーの考えや生き方に価値があると認め、その魂が損なわれる事を厭うたんじゃないかなぁ、と。

    願わくば二人の魂が綺麗な門をくぐり、天界へと至らん事を。

  • 話が1巻冒頭に戻ったところから始まるのだが、どこへ行き着くのかわからなくなってきた。しかし、読んで思うのは、自分の目を信じること、今までの発見を疑問視しながらもさらに深めていくことは、学問として大切なことだ。知を重んじるというのはこういうことを言うのだろう。そして、今、反知性主義が蔓延っていると言われ、学問の自由や権利を脅かされている状況と重なるところがあるように思う。

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