すこしだけ生き返る (1) (ビッグコミックス)

  • 小学館
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本棚登録 : 80
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098617241

作品紹介・あらすじ

『絶滅動物物語』作者新境地の健康ドラマ! その重さ、楽になる。体を労り癒やしてほぐす、孤独な中年メンテナンス物語。間敏郎(42)。職業、弁護士。自分の事務所を持ち、自由気ままに生きる間。そんな彼には、最近ずっと悩みがある。それは、肩が痛くて頭が回らないこと――これは、気づけば中年になった男が、気づかなかった自身の体のほころびに気づき、せっせとメンテナンスにいそしむ健康指南書・・・である。 【編集担当からのおすすめ情報】 重版続出『絶滅動物物語』の作者・うすくら氏の最新作です!すぐに実践できるストレッチ方法はもちろん、弁護士・間先生を取り巻く個性豊かな依頼人とのやり取りも必見!シングルマザーや不倫問題など、数々の“わかる”を描きながら、人間の“ままならなさ”をどんどんほぐしてくれる漫画です。ストレッチ監修はTwitterフォロワー数12万人超え、かつストレッチ本の総発行部数9万部超えのなぁさん! わかりやすい解説も単行本特別収録!ぜひ、ご一読を!

感想・レビュー・書評

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  • この作者さんは初読み。
    読み始めて「あれ、こういう話なんだ!?」と
    いい意味で裏切られた。弁護士な話かと思ったら、ストレッチか!超実用的。
    面白みがじわじわ来る。いや、吹き出す場面何度もあったな。
    42歳って自分から見たら全然若いんだけど、
    世の中的にはおっさんなんですね。。

    ストレッチ、やります。

  • うーん、これは良い裏切り方をしてくれたな。
    うすくら先生は、「いや、裏切ってないよ!」と、当然の抗議をしてくるだろう。もちろん、本当に、裏切っちゃいない。ただ、私が、裏切られた、そう感じただけの話。
    ブクログの新刊情報で、このコミックスの表紙を見た際、私は、てっきり、うだつのあがらないオッサンサラリーマンが、何らかの原因で死んでしまうも、これまた不思議な理由で復活するも、その生き返りは不完全で、このサラリーマンは自分の中途半端な不死性に振り回される日常を送る事になるのかな、と内容を予想していた。
    しかし、実際に書店で見つけ、読んでみたら、この表紙を飾っている男性は死んでいなかったし、生き返りもしていなかった。
    そんな勘違いがあったからこそ、この『すこしだけ生き返る』は、より面白く感じる事が出来たんじゃなかろうか。
    実際の内容は、加齢によって、当然の障りが身体に出始め、それに懊悩している主人公が、ヒロインから、効果的なストレッチを教えて貰い、ぎこちないながらも実践する事で、徐々にではあるが、身体の改善を進めていき、日々を前向きに生きていく活力を取り戻す、そんな感じだ。なので、このタイトルは間違っちゃいなかった訳だな、うん。
    主人公・間と同年代の男女にお勧めの、健康コメディな作品だが、この年齢に達していない漫画読みも、いつか来るであろう時に備え、これで意味のあるストレッチを学び、実践するのも大いにアリだろう。
    私もいくつか、作中で紹介されているストレッチをやってみたが、かなり、気持ちよかった。
    一応、言っておくが、私は間より年下だ。しかし、仕事の内容や、プライベートで読書をし、漫画の感想と「小説家になろう」へ投稿する作品をパソコンで書いている事もあってか、自然と筋肉が強張っていたようだ。だから、ストレッチが効き、気持ちよかった・・・そのはずだ。
    この年代特有のトラブルや、弁護士ならではの苦悩に、色々とぶつかりながらも、完全には腐らず、自分なりに全力で対面する間のスタンスには好感が抱けた。そんな彼を支え、ストレッチを教え、同時に、彼の中に芽生えた、わずかな自信も、若さと言う武器で、遠慮なく、プチっとするヒロイン・山村さんも良い味を出しており、(2)での活躍が楽しみである。

    この台詞を引用に選んだのは、これが若さか、と驚きで心が震わされたので。
    歳を取ってくると、自分の限界を悟ってしまうせいか、自分のやれる事を、ここからここまで、と線引きしてしまいがちになる。
    だけど、そんな線は、何歳になろうと、ありはしないのだ。
    あったとしても、その線を、自分の意志があれば、越えて、その先へ進んで良いのだ。
    それを間に気付かせてくれる山村ちゃん、やっぱ、良い子だ。
    可能なら、(2)では、彼女の恋愛観も含めたプライベートを描いてもらえんかな、うすくら先生。
    「どうしたんですか?浮かない顔して」
    「・・・今回は、依頼人に肩入れしすぎました」
    「肩入れしたら、ダメなんですか?」
    「ダメですよ。他の依頼人に悪い。すべての依頼人と、平等に向き合わなければ、大人の仕事とは言えません」
    「なるほど。依頼人全員に、肩入れするのもダメなんですか?平等に」
    「・・・・・・ダメ・・・・・ではない・・・ね」(by間、山村さん)

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