藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 3 (ビッグコミックススペシャル)
- 小学館 (2023年6月29日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098618446
作品紹介・あらすじ
SF短編、全作品収録の決定版が登場! 2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全111作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行! 「SF・異色短編」シリーズ6冊(第1~6巻)と「少年SF短編」シリーズ4冊(第7~10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。第3巻の収録作品は以下の通りです。<第3巻収録作品(SF・異色短編)>・「どことなくなんとなく」・「3万3千平米」・「分岐点」・「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」・「T・Mは絶対に」・「幸運児」・「一千年後の再会」・「大予言」・「老雄大いに語る」・「光陰」・「俺と俺と俺」・「女には売るものがある」・「オヤジ・ロック」・「宇宙人レポート サンプルAとB」・「カンビュセスの籤」 【編集担当からのおすすめ情報】 「このシリーズを読めば、SF短編全作品が読める!」というコンセプトで、装いも新たに編集しました。一般的なの青年系コミックスと同じB6判、ボリュームは各巻約300P前後と、読みやすくも読みごたえがある構成を心掛けています。今回、全作品を「SF・異色短編」シリーズと「少年SF短編」シリーズとに分け、概ね発表順に収録。また、第7巻以外の巻末には藤子・F・不二雄先生のエッセイを巻末に収録することで、先生の発想の変遷や、執筆のきっかけやねらいにも迫れるような構成を目指しています。テレビドラマを機に原作に興味を持った方、また以前から「SF短編」に興味があり、いずれ全作品を読みたいと思っていた方に、ぜひ手に取っていただきたいシリーズです。装幀:佐々木暁
感想・レビュー・書評
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SF短編コンプリート・ワークス3。
収録話数は、15話です。
どのお話も読み終わった後に、色々と考えさせられるものばかりで、やはり面白いです。
収録されているお話の中でお気に入りなのは
「どことなくなんとなく」。
主人公はある日、白い夜を経験。それ以降、どことなくなんとなく違和感がある生活が始まります。その違和感とは、変わり映えのない毎日で意外性がないこと、そして、思ったことがそのまま現実化してしまうこと。そんな毎日が繰り返されることで、主人公は情緒不安定になってしまいます。
ラスト4ページで、主人公が経験した白い夜とは?そして、違和感の謎が判明します。
他にも、「分岐点」や「大予言」、「カンブュセスの籤」などが面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『ドラえもん』の作者がベッドシーンを書いていることが意外だった。
『宇宙レポートサンプルAとB』は何か読んだことあるなと思ったら『ロミオとジュリエット』のストーリーかな?
『カンビュセスの籤』はヤバい。怖すぎる。最後のコマを読んだ瞬間ゾッとした。ブラックすぎる。
良くも悪くも『カンビュセスの籤』が一番印象に残る作品だった。 -
いやぁ…感無量…
自分が生まれた年の漫画を今こんなふうに読めるなんて感慨深い
そして今読んでも少しの古さもない、むしろ未来にあり得るかもしれないお話がたくさん
先生の漫画はきっと100年後に読んでも新鮮な気がする -
「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」
小池さんが最低すぎて面白い。
スーパーマンの人格が悪かったら大変なことになるな、という発想は「ザ・ボーイズ」を思い出した。
「オヤジ・ロック」
タイムトラベルによる世界改変という壮大な世界観に、セールスマンの契約という矮小なテーマが変に混ざり合っていて面白かった。
オヤジ・ロックの部分はどんな発明品でもいいはずなのに、妙にディテールに凝っている上ヘンテコで良かった。
「カンビュセスの籤」
元ネタがあると思ったら無いらしい。
発想もさることながら名前が良いな〜と思った。
「カンビュセス」はアケメネス朝ペルシア王の名前からとっているぽい。 -
表題作が1番好きでした。