- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098712779
作品紹介・あらすじ
久能整、美術館で事件に遭遇!?
なぜか事件に巻き込まれては、いつの間にか謎も人の心も解きほぐしてしまう大学生・久能整。(くのう ととのう)
今回、ライカと美術館に訪れた整が遭遇したのは、
武器を手に押し入ってきた、"何か"を探す男たちで――!?
整の思考が冴え渡る、新展開の第8巻!
【編集担当からのおすすめ情報】
はやくも700万部突破!
「王様のブランチ」など各メディアでも様々な方がお薦めしてくださり、さらに注目が集まっている本作。8巻でも整の思考が冴え渡ります。
新エピソード開幕の今巻、どうぞお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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この数年続きが気になって仕方なかった本シリーズをやっとまとめて読めた。前回、ホームズにおけるモリアーティ的なガロさんの陰謀で、広島の旧家の遺産相続争い(?)に引っ張られた整(ととのう)くんの活躍から(3巻〜)8巻まで一気読み。
ドラマとかでもそうです。証拠を出してみろとか言うのは、たいてい犯人です。無実の人はそんなこと言わないと、僕は常々思っています。(3巻)
僕は常々思っているんですけど、そういう古い掟とかルールは、別に天から降ってきたわけじゃ‥‥‥‥人がつくったものは、人が変えていいんだと思います。だって、人は間違うから。(3巻)
僕は常々思っていて、ドラマなんかの爆弾犯はどうして、予告どおり、表示どおりの時間に爆発させるんだろうって、表示よりちょっと前に爆発する様に仕込んでおけば、大勢を巻き添えにできるだろうに‥‥「できるだろうに」ってことはないけども。(4巻)
広島編の広島弁はかなりの「本格」です。映画「虎狼の血」でさえ使わないような‥‥てっきり作者は広島出身かと思いきや、4巻のおまけで、声優の佐々木望監修と書いていた。何故か感心した。
5巻冒頭で指導教授の天逹先生が映画「ビリーブ 未来への大逆転」を大プッシュしていた。筋と全く関係ないが、嬉しかった。その先生が「人に会い、人を知りなさい。今のうち。」「ただし、犯罪が絡むようなら逃げてくださいよ」という素晴らしいアドバイスを整くんにしていた。もしかして、ここでこのシリーズのテーマが出たんじゃない?
6巻は、よもやよもやのまるまるガロ編。今まで疑問だったところのピースが埋まり、また、新しいピースが付け加えられた。大長編の予感!
僕、常々考えているんですけど、どうして自動車だけ、事故が仕方ないと思われているんでしょう。(7巻)
6巻で、大長編が始まると予想したのだけど、7巻は、また別物語でした。でも整君の過去が少しわかって嬉しい。天逹先生の正体、もしかして6巻の謎のカウンセラーかと疑っていたんですが、その気配なし。7巻は純粋に天逹ゼミの「別企画」なのか?
それで8巻でとうとう大長編が始まるかと思いきや、またもや大鬼蓮美術館編の中篇。でもここでライカさんの秘密が明かされる。そして遂にガロさんが整くんに近づいた。
これは「絶対テレビドラマに向いている」と言ったのは、もはや遠い過去の、1巻目の感想の時。「僕は常々思っているんですけど」という台詞は絶対流行る。何でここまで遅くなったのかは知らないけど、来年の1月にドラマ化が決まった。主人公整くんには菅田将暉というピッタリの実力派が決まっている。
ここで時間切れ。
9巻以降はドラマが始まってから読みます。
おまけ
僕 いつも思うんですけど、血液が水より濃ゆいのは当たり前で、そのまますぎて、もっと他に水じゃなくて何かたとえるものがなかったんだろうかって‥‥(3巻)
僕は常々思っているんですが、もし家にいて家事と子育てすることが、本当に簡単で楽なことだったら、もっと男性がやりたがると思う。でも実際はそうじゃない。ということは、男性にとってしたくない、できないことなんです。(3巻)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きな作品。
ミステリとしては色々粗いところもあるなぁと思うけれど、この作品の肝はむしろ整君の「僕は常々思ってるんですが」から始まる問題提起にあると思うので。
Amazonのレビューで、アメリカ賛美の日本下げばっかりで整君は反日か?というのがあったんだけど、そういう話ではないよ、と思う。
この国で当たり前とされている価値観や常識と、まるで違う価値観、常識で暮らしている世界もあるよ、という話であり、海外が全部素晴らしいとか言ってる話ではないのよね。
なにかとすぐに反日とか言う人って、既成概念が揺さぶられるのが嫌すぎて瞬発力で反発してるんだろうなって気がする。
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ライカさんの素性が明らかになる回。
このマンガ読んでると、無性に美術館に行きたくなる。
フルーツサンドも食べたくなる。大して好きでもないのにさ。
イギリス、ドイツその他の子たちと暮らしてた頃、そうそう洗剤で皿洗って流さないでそのまま水切りカゴにあげるんだわ。そりゃびっくりしたよ。洗剤が違うんだね。
ンゴロンゴロが出てきて笑ったー!私もしりとりで勝つ自信すごくある。んで始まる言葉知ってるから。
しかも、めっちゃいいところで終わってるやーん!
9巻が待ちきれないわっ。
今酔っ払ってるのでこのくらいで失礼。 -
すごく面白い
前半は名言だらけ。頷きながら読んだ。
後半から一気にミステリーに。
双子の秘密とは何なんだ〜。
最後がすごく気になる終わり方で、次が早く読みたい。
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初めて整くんの口から過去のことが語られた巻。ライカさんの春になったらいなくなる謎も解き明かされ、物語が少し動いた感じ。美術館でまたまた事件にライカさん共々巻き込まれ、事件を未然に防ぎ、フルーツパーラーでは犯人の心を代弁し本当に「毒気を抜くのが上手い」。最後のエピソード、久しぶりに汐路ちゃん登場!双子を見分ける依頼で家庭教師に。読書感想文、私も苦手だったなぁ。双子座のリング登場。あぁ続きだったよ。次巻まで待つのが長いよ。
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痴漢の冤罪の話のところはとても好きな話でした
絵が何度見てもきれいなところはやはり素敵だなと -
ライカさんと美術館にきた久能くん。
気づいたら美術館の中が不穏な空気に。
黒装束で覆面の男たちに次々と監禁される来館者たち。
満月に頭を垂れて星降る夜
と、彼らの目的とは?
そして明かされる、ライカさんの秘密。
事件がデカすぎて実感がわかなくて、謎トレみたい。事件よりライカさんの事実の方が印象的。
フルーツサンドを食べに行って小耳に挟んだ噂話から真実を突きつけたり、また汐路がらみで依頼が。
うわー、まだまだ続くのねー。