ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5747
感想 : 372
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101003511

作品紹介・あらすじ

それは人生でたった一人、ボクが自分より好きになったひとの名前だ。気が付けば親指は友達リクエストを送信していて、90年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々が甦る。彼女だけがボクのことを認めてくれた。本当に大好きだった。過去と現在を SNS がつなぐ、切なさ新時代の大人泣きラブ・ストーリー。あいみょん、相澤いくえによるエッセイ&漫画を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 自分より大切に思える人に
    出会えるって奇跡なんじゃないかな
    自分より大切って思っていても
    結局は自分が1番大切な気がする

  • この時代、こんな人はたくさんいたんだろうなって思いながら読みました。

  • ゆっくりとした何処か気怠げな雰囲気があって、主人公ボクとボクに関わってきた人達それぞれとのやり取りがくすっと笑えたり、少し切ない気持ちになったり、読み進めるごとに気持ちが動く感じ。
    固すぎない表現と文章でとても読みやすかったです。
    とくに主人公とスーのやりとりが印象的で好きでした。
    やつらの足音のバラードで
    スーが言った「あなた」がぐっと刺さりました。

  • ボクたちはみんなアオハルだった。

    いやらしいところをえぐってくるね。
    なにもカンじない人っているのかな?
    それはそれで楽ちんだけど、損してるかも。

    自分の、小沢(加藤)かおりを思い出した人〜✋

    どうもね、同時に読んでいた織田作之助と同じ匂いを感じるのだよ。80年の時を超えて、昭和と平成の作者の優しさよ。あ、ナイーブさかな?

  • メディア業界で働く燃え尽きかけた主人公。SNSで見つけた昔の彼女のプロフィールをきっかけに、これまでの仕事や恋愛の出会いと別れを回想していく。90年代のサブカルチャーが要所要所で織り込まれ、その時代に若者だった人はドンピシャな描写が多い。相手に全てを見せないのと同じように、自分も相手の全てを見ることはできない。そんなことを読みながら感じた。

  • 真夏の少し暑さが引いた夜みたいな、生ぬるくて良い意味で薄暗い感じの本だった。
    内容には特に共感したりするところはなかったけれど、なんとなく浮かんでくる人間の何気ない暮らしと交流の温度が良かった。

  • めちゃくちゃ読みやすかった!出てくる女がへんてこな小説って大好きなんだよね
    エモいって言葉で片付けられてて避けていたんだけど、反省しました
    エモいという言葉がこの世からなくなりますように⭐︎

  • きっと誰にでも、生きていれば、たとえもう会うことが出来なくてもふとした瞬間に思い出して
    古傷のようにジクジクと痛みだす恋があるのだろう
    そういう人の、なんでもないたった一言が
    別れた後も自分の中で成仏せずにつきまとうのだろう
    そういう物語が街中ですれ違うもう二度と会わないかもしれない他人の人生にもあるのかもって考えたら
    人間の弱くて愛おしい色んな表情が見えてくるかもしれないなぁ
    個人的には主人公の年齢、40代の人に特に読んでほしい一冊!
    きっと嵌ると思うんだよなぁ〜!

  • 2024/03/20

  • えもちる
    って感じですね
    サラッと読める
    けど何度も本を閉じて目を瞑って、はぁ、苦しい、楽しい、空い、と自分の心と2人で噛み締めたくなる瞬間があった。
    大人にはきっと、ずっとなれないんだろうなと
    2人の成長速度は重ならずに、けど少しずつ大人になっていくんだろうなと

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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