カラスは飼えるか (新潮文庫 ま 65-1)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 172
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101045412

作品紹介・あらすじ

カラスはペットにできないの? カラスの肉って食べられるの? 頭の良さで知られながら嫌われもする身近な野鳥。彼らを愛してやまない研究者がその生態と魅力を熱く語る。フクロウや渡り鳥の秘密。伝説となったドードー。カラスじゃない鳥類についても考察しつつ、気が付けばまたアイツの話に──。カラス博士による愉快でためになるエッセイ集。あなたのカラスの見方がきっと変わる!

感想・レビュー・書評

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  • 「なんだ、カラスか」と侮蔑してしまった経験がある。身近な鳥である為、有り難みがないというかいつでも会えるイメージがある鳥、カラス。この本はカラスを愛してやまない筆者が、カラスだけを語りたい気持ちをグッと抑え(ているような気がする)、生きもの多方面にアンテナを伸ばして語ったエッセイと言えよう。
    読み終わると、電線に留まったカラスに会いたくなる不思議な本だと思う。この本の構成が『カラスでないもの』にもしっかり比重をとっているにもかかわらず、かえって先生のカラス愛が際立つというか。終始楽しく読んでいくことができた。
    カラスに限らず、野生動物に対して「わかりあう」のは難しい。「渡り合う」という事がお互いのためであるところに大いに共感した。


  • カラスの飼い方の手引書ではありません。
    カラス研究者が、熱く、温かく、ときどきヌルく、カラスをはじめ沢山の生き物について語っている本です。
    付録のカラス情報も楽しいです。

    本文より
    科学を支えてきたのはその「面白い」と感じる気持ち、人間の好奇心に他ならないからだ。ただ、その根底に、生きとし生けるものへの温かい視線もあるといいな、と思う次第である。

  • カラスへの愛が伝わるそんな本。
    カラス以外にも鳥全般や生物に関する雑学満載。
    読んでて退屈しなかった。
    面白い!

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1450727

  • 思ったよりカラス以外のことが多かったです。ですが、どのエッセイも面白く、著者のカラス愛と博識、研究者としての経験の深さが伝わってきました。カラス好きでなくとも、鳥好きの人には是非とも読んでいただきたいです。

  • 書店で、帯の「カラスの肉って美味しいの?」を見て、答えを知りたくて購入。 読後はカラスの好感度が少し上がった。

  • 小学生の頃、実家の近くの林の小道でカラスに威嚇されたことがあったが、ヒナを守るためだったのだと、本書を読んで理解できた。それでもカラスに悪印象はなく、むしろ興味を抱き続けていた。我が家の近くにカラスたちが塒にしている林がある。身近にいるカラスと仲良くなりたいとの思いもあった本書を購入したといっても過言ではない。しかし、本書は他の鳥類の興味深い話もあったり、カラスへの偏見を払拭しようとする著者の愛も感じられる良書である。そう言えば『カラス屋の双眼鏡』が積読だった(^^;

  • カラスの地位が向上してほしい。かわいいので。

  • カラスの行動が好き?興味?が湧くようになりました。
    我々が動物を擬人化して都合よく解釈していることも改めて知ることができました。
    楽しく読み進めることができる本でオススメです。

  • 内容はカラスのことだけじゃなくて、得した気分になれました。

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著者プロフィール

1969年、奈良県生まれ。東京大学総合研究博物館特任准教授。
京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。
理学博士(京都大学)。専門は動物行動学。
著書に『カラスの教科書』『カラスの補習授業』(雷鳥社)、『カラスと京都』(旅するミシン店)、『カラス屋の双眼鏡』(ハルキ文庫)、『カラス先生のはじめてのいきもの観察』(太田出版)など。

「2018年 『鳥類学者の目のツケドコロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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