笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101153520

感想・レビュー・書評

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  • 今回は料理がメインで、南極暮らしの面白エピソードは少なめ。
    31のレシピを掲載。

    鹹水がないのに、ラーメン玉をつくるとか。
    ビーフンを注文したはずなのに、緑豆春雨が届いてたとか。
    材料も設備も充分でない中、創意工夫を重ねていて、すごい。

    南極という過酷な環境で、毎日こうやって手間暇かけて料理していたんだと思うと、頭が下がる。

    ご本人も前書きで言っている通り、レシピの指示はかなりアバウト。
    作ってみたい料理もあるけれど、このレシピだけではちょっと不安。

  • 有名な1冊目をだいぶ昔に読んで、ふと図書館で見つけた2冊目。ここには書けないつらい目や寒い目にあったと思うが、ユーモアの中に溶かし込んで、食欲とともに流し込んでる。直伝レシピのおもしろさ!丸ごとチキンを作って犯罪気分を味わいたい。

  • 西村淳さんは第30次南極観測隊と第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊で、2回南極料理人を経験されました。

    大胆に料理を作り、隊員たちの希望に答えて手持ちの材料の中からラーメンやシュウマイ等を工夫する話が紹介されています。

    特に「刺身が食べたい」のリクエストに答えた話が印象的でした。

  • 前作「面白南極料理人」の具体的なレシピ付き。料理の話がメインです。

  • 読書録「面白南極料理人笑う食卓」4

    著者 西村淳
    出版 新潮社

    p72より引用
    “ ついでに言うと、観測隊では、このボン
    ヤリした状態の時は個人が何かの世界にポカ
    リと入り込んでいる時で、この時無理に話し
    かけたりすると、心のバランスが微妙にくず
    れ、後々決して良いことはないので、放心状
    態もしくは視線を宙に飛ばしている隊員がい
    ても、話しかけるのはやめるようにみたいな
    ことを、南極に来る前にロールシャッハ検査
    をしてくれたお姉様にしつこく何度も念押し
    されたのを思いだした。”

    目次より抜粋引用
    “シェラスコは別れの味
     京大監修手打ち麺
     雪上車のわがままリクエスト
     楊貴妃の涙
     ドーム基地のクリスマス”

     二度南極観測隊に参加した著者による、南
    極での料理人としての活躍とレシピをまとめ
    た一冊。
     南極での仕事内容から共に厳しい環境を乗
    り越える仲間たちとの様子まで、命がけの現
    場とは思えない活き活きとした様子が楽しそ
    うな文章で綴られています。

     上記の引用は、ごみ入りのドラム缶を片付
    ける作業に疲れた隊員が放心している様子に
    ついて書かれた部分での解説。
    人は一人でいると寿命が短くなるそうですが、
    それとは逆に一人で何もしない時間も大切な
    のでしょう。何事もバランスが大事ですね。
    このゴミ片付けの話で何より驚くのは、マイ
    ナス35℃でも人は汗だくになってしまうとい
    うこと。冷えたら氷像になってしまいそうで
    す。
     限られた材料で工夫して料理するレシピが
    多数あるので、日常にも応用の効く良い一冊
    ではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 実にエネルギッシュだった。
    鮭のブイヤベースがおいしそう。

  • 笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

  • 3作目?

    前回よりレシピが載っている。
    前作が生活、だとしたら今作は正に食に関するお話。

    基本、凝っているのではなく
    限られた食材、時間でいかにやりくりするかのレシピなので役立つ。

    作者のレシピ本も発行されているようなので気になる。。

    そして挿絵が和田誠氏であることに今気づく。。
    食に関する本だから担当、というわけでもないだろうが
    この作者と和田氏の奥様の料理番組を観てみたいのだが。。

  • 面白南極料理人の続編
    続編とは言っても、レシピを詳細に面白おかしく書いてるのと
    三十次隊のときの話も加わってる程度
    南極での越冬を知るには、やはり前作から読むのがいいよね

  • 231

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著者プロフィール

神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部教授

「2023年 『社会保障法研究 第17号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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