ニッポンの猫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.95
  • (57)
  • (34)
  • (62)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 348
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101198163

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ニッポンの猫』岩合光昭

    今年最初に読んだ本(というか写真集だけど)は『ニッポンの猫』。
    なんともめでたい。
    思わず目を細めて黄色い声を出してしまう。

    日本のあちらこちらに、猫はいる。
    猫たちは人間とほどよい距離を保ちながら、人の暮らしと寄りそって生きている。

    人間が「暮らしやすい」「居心地がいい」と感じる土地は、猫にとっても暮らしやすいということになるのだろうか。

    最近、野良猫を駆逐しようとする動きがあったり(避妊=長い目で見れば駆逐だと思っている)、そうでなくても都会では昔ながらの町並みが減ってきて、路地や空地がなくなってきている。
    人口的に作られた街には、野良猫がいない。寂しい限りだ。

    野良猫がいるかいないかは、その町の寛容さを計るうえで一つの重要な指標になるのではないかと思っている。

    この本に登場する猫くんや猫ちゃんは、素朴で、無防備な姿をさらけ出している。

    それでこそ、土地に住む猫だ。
    ニッポンの猫だ。

    こういう猫たちがいつまでも我々のそばにい続けるニッポンであってほしいと切に願っている。

  • タイトルままの一冊。どちらかと言えば、犬派だけれど日本猫もやっぱりかわいい。いやされる(*´▽`*)

  • エッセイ+写真
    日本の各地の猫を訪ねて写真撮影。海の近くが多い観じ。

  • その名の通りの本

  • 猫を探す旅に出よう。

    配架場所:2F文庫書架
    請求記号:645.7||I 92
    資料ID:C0025262

  • (2008.05.04読了)
    野生動物を撮る写真家として有名な岩合さんですが、猫の写真を随分昔から撮っていたらしい。「プロとして猫を撮ってきてもう30年以上になる。」(159頁)
    「70年代には、猫の写真を撮っています、というのもなんだか恥ずかしかった。野生動物でなければ撮影対象としてカメラを向けてはならない、動物写真家といて格好がつかないということなのかもしれない。一方、可愛くなければ猫写真として認められない、出版社にも広告にも使ってもらえなかった時代でもあった。」(159頁)
    1978年に出版した「愛するねこたち」が売れたので、猫を撮り続けることができたようです。この本は、月刊誌「SINRA」の仕事として撮ったものを一冊にまとめたものです。前に読んだ「地中海の猫」も月刊誌「SINRA」の連載だったようです。
    北海道、秋田県、福島県、東京都、神奈川県、滋賀県、奈良県、大阪府、広島県、長崎県、沖縄県、の猫が登場します。
    後姿の猫、鼻提灯の猫、バッタに飛び掛る猫、カラスに尻尾をつつかれる猫、アップの猫、風景の中の猫、いろんな猫が写されています。
    写真に取材ノートが添えてありますので、どこで出会ったどのような猫かがわかるようになっています。
    猫好きの方、写真の好きな方にお勧めです。

    ☆岩合光昭の本(既読)
    「海ちゃん」岩合光昭・岩合日出子著、新潮文庫、1996.11.01
    「地中海の猫」岩合光昭著、新潮文庫、2005.03.01
    「ネコを撮る」岩合光昭著、朝日新書、2007.03.30
    (2008年5月9日・記)

  • 2009年7月7日購入。未読。

  • 白くてふさふさの洋猫もかわいいけど、
    日本の和猫の憮然とした態度がやぱりいい!

  • ひたすら、カワイイ

  • 猫大好きです。

全39件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

日本の動物写真家。東京都出身。
日本人の作品としては初めて『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を2度飾った。
2012年からテレビ番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』を開始。

「2023年 『2024 岩合光昭 世界の猫カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩合光昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×