- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101341330
感想・レビュー・書評
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(上下巻合わせてのレビューです。)
新年最初に読んだ本は、大好きな作家服部真澄さんの小説。
バイオ企業の遺伝子組み換え作物やワインの話から
(服部さんお得意の)国際的な陰謀小説を組み合わせ、
壮大な物語になっています。
遺伝子組み換え作物の危険性と
遺伝子組み換え作物を作るバイオ企業が
どのような陰謀を企むリスクが潜んでいるのか、
そしてその陰謀をうまく利用しようとする黒幕の存在まで、
服部さんの空想力・構想力には感服です。
近いうちに、また他の小説にもチャレンジします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サスペンスとしては途中までガンガン読ませて最後はやや拍子抜け。GMOについてはわかりやすく問題を提示して勉強になった感あり。
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衝撃の結末です。
想像しやすい安易な結末を作っておいてそこからさらに二転三転させる。
ケンドーカシン -
相変わらずものすごい取材の量。まるでノン・フィクションのようなフィクションである。有機栽培農業はそんなに金持ちのためだけの贅沢だろうか。確かに現在の(特にメリケンの)単作農業システム、流通機構はそれを贅沢なものに、おまけにメリケン(特に北東部)の食べ物をひどくまずくしている。あのスーパーマーケットの山のように積まれた野菜たちは、豊かさではなくまずさの証明である。
遺伝子組み換え作物が今回のテーマである。GMO(元の題でもある-Genetically Modified Organisms)を毛嫌いする欧州進出をたくらむ(ふり)でワイン用葡萄の操作をもくろむ大食品系企業アグリビジネス、実はその裏でコカインの話が粛々と進んでいた。
倫理を主に「なにが起こるかわからないもの」への対応を考えさせる今作。コカは人間にとっては大変有害なコカインを産み出す。だからと言ってコカを根絶する事が薬物中毒をなくすための根本の解決策になるだろうか…。
ワイン編で出ていた、ワインがこんなに気軽なものになったのは欧州で女性のおおっぴらな飲酒が可能になった事から、だと書かれていた。これは疑問だ。禁酒法があったのはメリケンだけじゃなかったのか?欧州でワインはキリスト教が生まれる前からみんなに飲まれていたと思うのだが…。あの厳格な清教徒たちでも酒場はダメだったけどワインは飲んでいたでしょ?ちがったかな。 -
おもしろかった!ラストは鳥肌でした。映像化できないかなぁ。
聞き慣れない用語もたくさん出てきたり、土地勘がないから入り込めない部分はあったけれど…新しい知識も増えたかも(笑) -
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最後の最後で事態が何度も急展開。リアルに起こっていそうで怖い。
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ボリビアでは、コカインのもとのコカの木の栽培と遺伝子組み換えの問題が出てきます。コカを食べつくしてしまう虫が遺伝子組み換えによって作られようとします。この虫が放たれたら・・・・
非常に面白かった