- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101374369
作品紹介・あらすじ
唐、吐蕃、南詔の三国が支配を狙う国境地帯、雲南。この地を訪れた一行は、孤児を引き取って暮らす男女、宋格之と呉紫蘭に出会う。やがて大国の争いは激化し、子ども達に危機が迫る中、僕僕らは村に伝わる守り神「鋼人」の封印を解くため、湖底へと向かう。迫りくる軍勢。進まぬ国家間の和解。裏で糸を引く「胡蝶」。戦争前夜の狂騒を前に。王弁は何を思う? 緊迫のシリーズ第六弾!
感想・レビュー・書評
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長編作で、内容が3つの国にまつわる政だったので読み辛い。一国対一国でも偽りの多い政治的な人の動向や意匠は途中でわけがわからなくなってくる。政治に関心が無いとなかなか楽しめない一冊。
霊獣や神仙の方にしか興味ない読者としては、月の女神を発掘しに行ったり、劉欣の仙骨が動いたりした湖底のくだりが面白かった。主に活躍した旅一行側の劉欣が少しずつ蒼芽香の気持ちに傾いていく様がこの先どうなるのか楽しみ。 -
1巻の次に面白かった。
特に今回の物語の中心となる3人の新キャラはみんな魅力的だった。
解説に書かれている通り、はじては「なんだ、こいつは」と思ったけども、読み終わった今となっては早く3人の今後を知りたい。
次も楽しみ。 -
一巻の僕僕先生から途中の話を大分、飛ばしましたが、唐などの大国に囲まれた雲南の国境地帯で「鋼人」を巡る争いに僕僕先生の一行も巻き込まれて。
飄々とした僕僕先生と弟子の王弁の関係も久しぶりに見ることが出来て楽しかったし、同行する人たちも増えて、賑やかで楽しそうに見えました。物語に出てくる宋格之と馬銀槍の最後の方の友情も良かった。きちんと全巻読みたいです。 -
今回は新たな胡蝶の男・宋格之が登場。
話の半分は彼の物語だった。
残りの半分はもう一人の胡蝶、劉欣かな。
なので、今回王弁君の活躍は特になく(笑)
いつも通り、僕僕先生との気の抜けた会話と間抜けな行動が、いやまあ、愉しかったです(爆)
宋格之が胡蝶から離れたのは、珍しく僕僕先生は関係なくて、その点で今までにない展開だといえる。
一方、王弁ではなく、劉欣が鋼人を見つけ出す展開は、今回の流れではある意味必然。
その分、僕僕と王弁のお笑い道中が見れて楽しかった(笑)
二人の胡蝶がともに組織を離れた本質は、守らなければならない者との出逢いなのだろう。
そんな存在の子供たちがいい味出している。
やっぱり、子供には勝てないよね。
さて、次の目的地はチベット高原のよう。
ドルマさんの身の上も含め、どんな問題が起こり、僕僕先生がと王弁君がどう関わっていくのか、続きも楽しみ。
ちなみに嫦娥さんはちゃんと月に帰れたのだろうか? -
解説にもあったとおり、それぞれのキャラクターの話、その後の話が気になるところではある。
それにしても、もう少し、地図は詳細にあってもよかったかなー。 -
シリーズでもトップクラスの面白い作品でした。
史実かどうか判断する知識はありませんが中国西南部の領土問題にまつわる個々の民族の事情、人間と神仙の絶妙な距離感、主人公 王弁の成長と脇役達の活躍など、読みどころが満載です。 -
最初はちょっと昏いのだけれど、終わりは面白い。仇討ちは中華でも当たり前だったのか。しかし、心の変遷は冷静に自分を見つめているだけに興味深かった。
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途中までは全然、面白いと思えなくて、ずいぶん長い間読みかけのまま放置してしまった。。
半分ぐらいまで何とか読み進めたら、そこからは一気に。
先生と王弁もそうだけれど、人と人の関係性が魅力的な話だった -
一気に読破。また新しいキャラに続きを読みたい。