東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う (新潮文庫nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801599

作品紹介・あらすじ

さよなら、一緒にいてくれてありがとう。軽音部室で殺された女の子、ミズ。それから五年、抜け殻のような日々を過ごしていた僕の前に、彼女は突然現れた。「同窓会を開きなよ」高校生の姿のまま、僕にしか見えない彼女に振り回されて、あの日から止まったままの時間が再び動き始める。痛みも後悔も乗り越えて、燦めく彼女の笑顔の側で、僕はその死の真相に辿り着く。大人になりきれないすべての人に贈る、恋と青春の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 結局この話しって「この花」だよね
    死んじゃった子が好きだった相手にだけ見えるって言う
    違いはこっちはミステリー仕立てになってる事位かな

  • 正直に言うとあまり期待はしていなかった。でも望外にいい小説だった。
    高校の軽音楽部の部室(密室)で殺された少女が幽霊になって出てくる話なので、密室の謎解きが物語の1つの軸にはなってる。でもそれは主題ではなくて、恋と青春、そして別れの物語なんだと思う。
    物語終盤の少女が今にも消えてしまいそうな緊張感はたまらないものがありました。音楽が太い軸としてあることもあるけど、これは映画になってほしいな。

  • 子ども向けの、色んな意味で未熟な作品。

    ってこの小説を読んで思うようになった40歳の自分がちょっとさみしい。

    でも、「〜ぶり」の使い方は誤用な気が

  • 何でかわからんけどめっちゃ泣いた。

  • 幽霊を助ける小説を立て続けに読んだが、こちらは高校生ならではの短絡的な気持ち悪さがあった。特定の人およびその所有物に限っては幽霊でも触れて映像や音声にも記録でき、他者にも視聴できる設定は面白かった。

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著者プロフィール

1992(平成4)年生まれ。三重県津市出身。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。第22回スニーカー大賞・特別賞を受賞し、デビュー。将棋アマチュア二段。

「2023年 『シュレディンガーの容疑者 学者警部・葵野数則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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