エナメル (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 138
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802343

作品紹介・あらすじ

これは、恋愛小説なんかじゃない。事故で寝たきりとなった、美少女で高飛車で大金持ちで天才探偵の甘宮メル(属性盛りすぎ!)と、メルに献身的に付き従う、寡黙で結構かっこよくて彼女の前ではちょっとだけ気障(きざ)な彼氏兼助手の江名(エナ)。都市伝説や日常の謎を気まぐれに解決していく二人。一見すれば誰もがうらやむカップルに思えるのだが、実は彼らには、絶望的な秘密があった――。異色の青春全否定暗黒恋愛ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】~Ena/bedside despair~/第一話 ヒロインが病気で死んじゃう小説なんて燃やしちまえよ/第二話 ありえなワイダニット-その二人、殺人鬼予備軍-/第三話 コピーキャット・プシキャット-模倣犯と仔猫ちゃん-/最終話 【過去問】○○○○問題・応用編/~Mel/bed detictive~

    登場人物がみんな歪んでいる。
    家族仲が良くても悪くても、裕福でも貧乏でも。それぞれに、それなりに歪んでいる。誰もが苦しんでいるとは思うのだが、それでも、食べる苦労をしないですむ人のそれはふざけるなと思ってしまう。だから、第三話の犯人がいちばんまともに見えてしまう。

  • 暗黒とかいいつつ、普通にイチャイチャしとる
    だけやないかーい。

  • 2022.09.02 図書館

  • 癖の強すぎる本かな
    好き嫌いが分かれると思う

  • 寝たきり探偵の少女と彼女を献身的に支える少年の、日常の謎的ミステリ連作短編。

    美少女で高慢で頭が良くて金持ちの子女で家族から愛されて……という、設定盛子ちゃんな安楽椅子探偵は、わたしの大好物。

    登場人物がみんな少しずつ歪んでいるうえ、その歪みを正すでもなく「そういうもの」として接するからか、どの話もオチはジワジワと苦しくなる。


    "日常の謎"という美味しいお菓子に、隠し味的なスパイスがまったく隠れずに辛い!でも美味しい!そんでもって後味はちゃんと甘い!みたいな。

    ちょっと変わった"日常の謎"をお探しの方にオススメの1皿......じゃない、1冊。

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