この恋が壊れるまで夏が終わらない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802374

作品紹介・あらすじ

これは、先輩と過ごす最後の夏の物語――。時を遡ることができたなら。誰でも夢見る力を僕は生まれつき持っていた。そんな能力もさして活用せずにひっそり過ごしてきたけれど、高校に入り初めて恋をする。相手は図書委員の純香先輩。放課後は司書室に入り浸り、僕の青春は色づいていった。けれど夏休み最後の日、先輩は凄惨な死体で発見される。先輩を救うため、僕は時を遡る――。切なくも甘いタイムリープ青春ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 「世界でいちばん透きとおった物語」が衝撃的だったので別の作品も読んでみました。タイムリープ青春小説。

  • 設定的にはありふれたものではあるが、制約と違和感が面白さを引き立てている。
    自分は最後まで謎は解けなかったので、最後の2人の会話がとても良かった。

  • 2人ともタイムリープができるなんて、驚いた。表紙が可愛かった。先輩があれでも好きでいれるのはすごいと思った。

  • 過去の時間に戻ってやり直しができる能力を持った高校生の少年の青春小説で始まるが、憧れの先輩がなくなったところからストーリーが急展開する。ラストの幼なじみの女の子の活躍があったことが判った時は感動した。

  • 高校生の恋愛絡みの小説は内容薄いかな、と思い少し嫌厭していましたがそれは勿体無い考えだと思い直しました。
    タイムリープはきっと誰もが一度は夢見る能力だと思います。私も、タイムリープできたらなんで人生楽だろう、とか何回も美味しいもの食べれて最高、たくさん遊べて良い、なんて楽観的なことばかり考えて夢見た事があります。しかし、この本ではタイムリープって実はすごく怖い能力なんだと気付かされました。
    本作に出てきた本、ちょっと読みたくなってきました。早速図書館で探してみようと思います。

  • ひとつの恋が終わるまでの話。

  • 同じ作者の新作が話題になっているので、とりあえずと思い、手に取ってみた。とある高校を舞台にした、いわゆるタイムループものである。通勤電車でサクッと読め、オーバーワーク気味の日常の気分転換になった。しかし、なんでこんなにタイムループやトリップものにワクワクするのだろう。やはり藤子F先生の影響か。

  •  夏の内に夏の作品をと手に取った。
     帯にも粗筋にもあるのでバラしてしまうとタイムリープもの。
     これにミステリが絡む作品の場合、回数制限があることが多いが、遡る度に体調に負担をかけるが何度でも可能。
     そんな状況で、タイムリープのルールの中、想い人の死を回避するための夏の終わりを繰り返す。
     よく考えると、変な設定が、もっとよく考えると、なるほどと思い、更に考えるとやっぱりおかしいと思い、もっと考えると成程無くもないかと思う…そんな感想だった。
     ミステリとSFと青春。
     青春に重心を預けた印象かしら。

  • タイトルがアラフォーのおばちゃんにはなかなかこっぱずかしい。
    青春のみずみずしさ、若さの危うさを感じる。

    タイムリープできるなんて、羨ましい。
    主人公のちょっと堕落した考えが好き。笑

    最後どうなるんだろう?と思ったけど、
    好きな終わり方だった。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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