幽世の薬剤師2 (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 323
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101802534

作品紹介・あらすじ

転生薬剤師×巫女 異世界の病、治します。幽世(かくりよ)。鬼や神霊などの「怪異」と人が共存する異世界に偶然迷い込んだ空洞淵霧瑚(うろぶちきりこ)は、漢方診療科の薬剤師という経験を生かし、街で起きた不可解な「吸血鬼」事件を解決に導く。そして、そこで出会った巫女・御巫綺翠(みかなぎきすい)の勧めに従い、慣れない異界暮らしを始めるが、今度は「神の子が宿る」伝承がある村から、助けを求められ……。現役薬剤師が描く漢方×異世界×医療ミステリー、第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 根源怪異と感染怪異という考え方が奇妙で面白い。周りの人々にその考えや思いが浸透してしまうと、本人にあずかり知らないうちに変容してしまう。迷惑な話だが、実際の世の中でもそんな現象がありそうで怖いなあ。神の子が処女解任するという村に世話焼きモードで乗り込んでいく漢方薬剤師の空洞淵霧瑚と巫女・綺翠。へなへなしながらも頑張って問題を解決しようとする霧瑚とツンデレ綺翠がいいねえ。

  • シリーズ2作目。
    もちろんファンタジーなのですが、病とかは現実に通じるところもあるので、面白いです。
    2人の仲が徐々に。

  • 最後のあやつ等はゾッとするよね。。。

    ミズチ様という神を信仰している村で起こる怪異。
    それを解決しにゆく2人。
    ストーリーの展開は大体1巻と同じ。
    なんか最近読む本に怪異モノ、増えたな。。。

    槐がいいキャラなので楽しみ

    2023.8.5
    122

  • シリーズ2作目。好きな人にはゴメンナサイ<(_ _)>
    2冊購入したので、読むしかなかった。

    今回も、薬剤師の「薬」も漢方も出てこなければ、
    大好きな蘊蓄すら出ない。
    漢方の処方を漢字で羅列されてもわからない。
    無駄な描写に行数を取るよりも、わかりやすい解説を
    入れて欲しい。薬剤師なんでしょ?

    今回は、別の村から助けを求められ、薬剤師と巫女が
    助けに行く話だったけど、やはりキャラが弱すぎる。
    連想するのが「夏目」や「ネガレアリテ」だった。
    右目の描写がね・・・
    「ガリレオ」もあったなぁ。
    最後の方は「薬屋のひとりごと」のネタと
    「不機嫌なモノノケ庵」のキャラだったりする。
    何が嫌って、不要な描写が多くてクドイ。
    別の意味でストレスでした。

  • はまってきた!

  • 主人公の名前をたびたび忘れてしまって
    なんて読むんだっけ?
    って、ほかのキャラもなんて読み方だっけ?って読む手が止まってしまうことがあるが面白い
    感染怪異、根源怪異
    設定について把握してないと完全に置いてけぼりになりますが
    僕は一巻が好きだなぁ

  • とある村の少女が姉を助けて欲しいと空洞淵の所を訪ねてきた。
    空洞淵と綺翠はその村を訪れて、神に孕まされ死ぬと言う現象が、月詠によって作られた感染怪異で、実は日本住血吸虫による感染しょうで、腹水などの症状がでてると見破る。
    村人は神の信仰をやめ、犠牲者を今後出さないことを選ぶが、今まで厄災がなかった村に、蝗害がおとずれる…

    1巻でも思ったけど、論理的に話してるせいで惑わされるが、矛盾してる気がして仕方ない。
    感染怪異になる経緯や認知がイマイチ理解できず、入り込めない…
    そして、月詠の真相って何?

  • 1巻に続き、一挙に読み切ってしまった。
    2巻は「女性に神の子が宿る」伝承がある村のお話。

    2巻を読み終えて、月詠の印象が変わった。また、苦難を乗り越える決意や覚悟といった、人の深い部分を的確に描写しており、自分が当事者になったかのように感じられ、物語に引き込まれた。

  • 世界観が把握できているので、前回よりすんなり読み進められた。
    蝗害の見落としは、予想外にしても致命的すぎて怖い。

  • 前回は吸血鬼、今回は神の子を宿す娘。伝説をベースにした症状の謎を解く。
    物語としては良いのだけれど、リアリティーは薄い。
    なぜ異界に転移させられたかの謎は深まるばかり。さて、何が待っているのだろうか?

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著者プロフィール

【紺野天龍(こんの・てんりゅう)】
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー。他の著作に新機軸特殊設定ミステリとして話題となった『錬金術師の密室』『錬金術師の消失』、『シンデレラ城の殺人』などがある。新時代本格ミステリの書き手として期待される新鋭。
本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。

「2022年 『神薙虚無最後の事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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