着陸拒否 (新潮文庫 ナ 2-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (655ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102047118

作品紹介・あらすじ

フランクフルトを発ったクワンタム航空66便のホランド機長は絶句した。心臓発作の急患を乗せたジャンボの緊急着陸が拒否されたのだ。患者があるウィルスに感染しているというのが理由で、管制との交信がCNNにすっぱ抜かれると、欧州各国は次次と66便を拒絶。そしてCIAの副長官ロスは66便をある陰謀に利用する…。

感想・レビュー・書評

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  •  ドイツの研究所から逸脱した対処不能の高度致死性ウイルスに感染した疑いのある人物がフランクフルトからニューヨークへ向かう満員のジャンボ機に搭乗し機内で死亡した。無線傍受によってCNNニュースでこの事実が世界中に配信され、当該機はどこの国の空港にも着陸拒否される事態に。燃料には限りがありいつまでも飛んでいるわけにはいかない。ハラハラドキドキの展開の後、なんとか某所に降りることはできたのだが...。ここまででまだ全体の1/4ほどのページ数だ。表題の意味は事実上終わってしまったのにこのあとどういう筋書きになるのだろう。いやいやいや心配ご無用、ここからがおもしろいのだ。なんという手に汗握るスリリングな展開。孤立無援のクルーと乗客に味方するのは冷徹な組織に徒手空拳で立ち向かう一組の男女のみ。それにしてもホランド機長かっこいいなあ。最後の滑走路上のバトルにはしびれた。掛け値なし。今年一番の収穫。

  • SARSのときもインフルエンザのときも心配される航空機によるヒトの移動。循環空気による移動行為自体がウィルス感染のための培養チャンバーとなり大流行の温床やきっかけになるとされ、危惧されている。本書のテーマは、最悪の最強のウィルスが機内で大量感染したと推定されるところからはじまる。この飛行機をどうするべきか。機長を中心とした機内模様と外部のさまざまな思惑。そこに乗じようとするCIAの工作が交錯し、息をもつかせぬクライマックスを迎える。

  • JJナンス「着陸拒否」を読了。今月18冊目。

    心臓疾患の乗客を乗せた747型機の緊急着陸が各国政府により拒否されてしまう。理由は患者があるウィルスに感染しているからだという・・・。

    そんないわゆるウィルスパニックなお話。そんな中で様々な陣営の思惑が複雑に絡み合って・・・・なストーリーなんだけども、いかにもアメリカだなーと思う作品だったかな。

    しかし、この作品の大統領は全く無能だったな・・・・。

  • 06/12/18/Mon

  • 青春アドベンチャー原作

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