消えたニック・スペンサー (新潮文庫 ク 4-22)

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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102166215

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  • 内容(「BOOK」データベースより)

    少壮の実業家ニックが姿を消した。夢の抗癌ワクチン開発成功かと報道された直後だった。墜落した専用機の残骸が見つかるが遺体は発見されず、ワクチンの実態も不明のまま、社は存亡の危機を迎える。事件に巻き込まれた女性経済コラムニストのカーリーは、調査を始めた。ニックは本当に死んだのか?彼は癌患者を救う救世主なのか、それとも公金横領を企む詐欺師だったのか。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    クラーク,メアリ・ヒギンズ
    1929年ニューヨーク生れ。夫と死別後、ラジオの台本などを書いて生活費を稼ぎながら5人の子を育てた。’75年『子供たちはどこにいる』でベストセラー作家となり、速い場面転換と視覚的サスペンスに富んだ描写で多くのファンを魅了している

    宇佐川晶子
    立教大学卒業後、OLを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • この作者の本は本当に大好き♪

  •  企業家のニック・スペンサーが消え、会社は存亡の危機になる。彼の妻の義理の妹である記者が、主人公となってニックの消息と、開発されていた抗癌ワクチンの行方を追う。

     やっぱり、職人です、クラーク。
     最初、なんだかな、って思ってたんだけど、後半からぐいぐい読ませて、これじゃあ真相はわからないのかなっていう危惧もなんのその。しっかりオチつけてました。しかも違和感なく。
     でもって、消息不明のニックの人物像がいいです。なんというか、この人物像ゆえの物語だし、この人物だから成立してると言い切れる。
     クラークらしく、主人公のロマンスもあるし(相手は別の人だが)このロマンスの行方も気になるつか、いい感じなんだけど、ニックの魅力に負けてたな。

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