死者の部屋 (新潮文庫 テ 22-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102167717

感想・レビュー・書評

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  • 羊たちの沈黙は映画でしか見たことがないから何とも言えないけど、確かにそんな雰囲気。

    やはり、初期の作品だからか、
    あるいはシャルコが出てこないからなのか、
    少し面白さが半減かなという点はある。
    (少々サイコすぎるところが)
    あと登場人物の「蹴たクソ悪い」感じが過去最高。(本文中の言葉を使うなら)
    過去最高とは言え、ある意味これが初期作品だからなのかもしれないけれど。
    何度読んでる途中で、イライラしたか(笑)

    それでもやはりこの鬼気迫る感じは独特で面白いしハマるなぁと。
    映画のスマイルコレクターも気になるところだけど、
    多分レンタルは難しそうなので手を出すのはだいぶ先になりそう。

    続編の訳をする予定と後書きに書かれてましたが早四年になるし
    もう機会はないのかなぁ。。。
    結局リューシーが抱えてるものってなんなんだろう…。
    このままでは日本でのリューシーのイメージが、
    猟奇的な事件に異常な魅力を感じる中二病的、
    メンヘラ捜査官にしかならないのでは…

    フランス語勉強してるんだし、勉強がてらに原書でよんでみるのもいいかもなぁなんて思っているのは無謀かな。

  • 気持ち悪かった…
    でもスピード感があって退屈せず読めました。
    描写が上手で、北フランスの風景をちょっと想像しながら読みました。

  • 『GATACA』の前々作になるのかな。そういう意味での荒削りな部分は目立つ。ストーリーは起伏に富んで面白いのだけど、端々がやや雑なので、輪郭がギザギザという印象。

    ミステリとしての展開は起承転結があって、手掛かりの追い方もスムーズ。これをサイコ色でコーティングしてあるのだが、凝ってあるためグロくてくどい。“ノワール界の病魔王”が『羊たちの沈黙』をアレンジするとこうなりました、みたいな感じ。目の付けドコロが不気味。でも嫌いじゃない。

    これ一冊だけだったら多分リピートしようとは思わなかったかも。『シンドロームE』は未読なのだが、そこから『GATACA』に繋がる流れを想像するに、明らかに一皮向けたように思える。本作品では薀蓄も特にないし、グロサイコをひたすらスマートに追求してるような雰囲気なんだよなあ。

  • フランス国鉄ミステリー大賞受賞作。車を暴走させてはね殺した男は、誘拐犯に渡すための大金をボストンバッグにいれていた。誘拐犯は異常心理者。

  • フランス国鉄ミステリー大賞受賞作です。

    外国のミステリーものは、当たり外れが多いのでそんなに期待してなかったんですが~、結構おもしろく読ませてもらいましたよぉ。
    背景がサイコスリラーなので、私の好きな分野だったってこともある。

    ただ、シーンの展開が速すぎてちょっと「あれ?」って思うこともしばしば。。。
    最後ちょっとあっけなく犯人を捕まえてあったので、気が抜けた感じがしなかったでもない。
    でも、題材からすると海外ミステリー小説のわりにはやるじゃな~い。って感じでした。

  • 猟奇殺人の話。
    ちょっと『羊たちの沈黙』を思わせるような箇所があった。
    ただ、そこまで優れた作品と言うわけではないです。
    設定とか、悪くないんだけど、最終的には浅かったかな。
    でも、読みやすいし、ドキドキはできる、色んな意味で。

    グロいのが苦手な人にはオススメできません。

  • 3.5

  • いまいち乗れなかった記憶が。。。

  •  アメリカの、捜査権も立場もしっかり持った女性FBI捜査官の話を読みなれているので、初めはまだるっこしい。
     しかし、経験のない、ただの独学でプロファイルができるようになるわけないんじゃ…?な疑問は感じつつ、面白く読んだ。
     これって、「羊たちの沈黙」のバッファロウ・ビルを思い出さない人はいないと思います。

  • 誘拐犯に身代金を払いに行った男が消息不明となる。その捜査に平の女性巡査がちょっとしたきっかけから参加する。捜査するうちに犯人はサイコパスであることに気づき、独学したプロファイリングで犯人を追おう。  ヒロイン自身がサイコパス的な要素を持っているようなニュアンスで描いてあり、人間は誰しも、ということをいいたいのかもしれないが、中途半端。また、途中に出てくるDMの少女やヒロインの幼少時からのエピソードや双子ちゃん達の存在もすべてが中途半端で物語の必要性として?ましてやエピローグはどんでん返しをねらい、さらに運命というものを語りたいのかもしれないが、全く不要な部分だと思う。

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