女子高生記者ヒルディのスクープ (新潮文庫 ハ 56-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102181713

作品紹介・あらすじ

幽霊屋敷と噂されるルドロウ邸に不気味な貼り紙が出現した。敷地内で死体が発見されると町は恐怖のどん底に…。でも何だかおかしい。真相究明に立ち上がった高校新聞のメンバーは「悪と戦う高齢者軍団」やポーランドの民主化運動を知るカフェ店主、そして皮肉屋ジャーナリストに支えられ、腐敗した大人たちに立ち向かう。YA小説の名手による痛快でちょっとほろ苦い成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • ジョアン・バウワーの作品はどれもおすすめだ。『靴を売るシンデレラ』『ホープのいる町』そして本作品。高校生が職業や社会について学ぶ良いテキストとなるだろう。(それにしても、どの作品も邦題がイマイチ。特に『女子高生……』はもう少し考えられなかったものか?)
    本作品では、事実とは何か、事実をあきらかにする新聞記者の姿勢について書かれている。
    新聞の発行停止が与える影響について触れた朝日新聞編集委員・大久保真紀氏が書いた解説もいい。

  • 2013.11.18

  • 友達からもらったので軽い感じで読み始めたのだけれど、どんどん引き込まれた。
    女子高生記者が主人公の単なる推理小説ではなくて、読み進めるうちに新聞記者があるべき心構えや新聞のあるべき姿、限界点などが見えてとてもおもしろかった。
    ヒルディのその後が知りたくなる小説。

  • なんとなく書店で気になって手に取ってみて、まんまと当たりだった。

    これは、楽しい!

    ヤングアダルトというジャンルがいまいちよくわかってないけど、それはそれとして。

    読み始めた当初は、よくあるアメリカ映画のテイストかなあ、とか思いつつ何の気なしに読んでいたんだけど、ベイカー・ポルトンが登場するに至り、この物語は俄然面白味を増した。

    新聞という、廃れゆき、終わるメディアだと思われていた媒体が、なんと魅力的なことか!

    ポルトンの語る、新聞記者の心得は、間違いなく、いまの新聞記者たちが、頭ではわかっているのかも知れないが、すっかり忘れてしまっているもの。

    いちいち、うんうん肯ける。

    そして、心折れながら、大人たちの力に負けながら、それでも立ち上がる、女子高生記者ヒルディ。

    戦う女子高生というのは、素晴らしい。(恋愛要素もほんのり)

    米国のある町という、狭い世の中で、ひとりの若い女性ジャーナリストが、生まれ、成長し、そして世界と戦う物語。

    ちょっと世慣れて、すれてきたなあ、という人に、オススメです。

    この作品の中にある情熱に、その身をさらしてみて下さい。

    きっと、気持ちいいから。

  • かっこよい、女の子の話。
    少女探偵ナンシー・ドルーの系譜なのか、アメリカのヤングアダルト向けに、行動力のある爽快な女の子が主人公の物語が多いように思う。ドラマだったら、ヴェロニカ・マーズだとか。
    そういった例に漏れず、信念に基づきまっすぐ進む主人公がまぶしい。
    ただ、起こる事件は、一種のファンタジーでもある。

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