さらばヤンキース 上巻: 運命のワールドシリーズ (新潮文庫 ハ 19-3)
- 新潮社 (1996年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102327036
感想・レビュー・書評
-
1964年のワールドシリーズ、ヤンキース対カージナルスの試合を軸に描くアメリカプロ野球と60年代アメリカ社会の変化と野球界についての本。
その前に両チームのそれまでの出来事をアメリカの歴史も踏まえて語っていく。名選手やオーナーとかゼネラル・マネージャーとかの個性的な人物のエピソードが多い。黒人選手の起用が始まって十数年たってても野球界では人種の壁は厚く、歴史があるがゆえに保守的なヤンキースは、往年のスターミッキー・マントルとマリスとかをつかってかろうじてシーズン優勝したが、スピードを全面に押し出し、新時代の旗手だったカージナルスがヤンキースに土をつける。
組織論的な部分も興味深い。ダメな人物や変な人もけっこうでてくる。アメリカホラ話の要素があり、選手関係者の奇妙な行動の結末に数回吹き出した。
プロ野球に入団してくるような若い才能あふれる選手がいかにして初めての挫折を乗り越えるのかを、コーチや先輩選手がどのように教え育てたのかも書いてある。
ハルバースタムの本は数冊今まで読んだが、この人の文は時々ハッとする箇所があるなと気がついた。内容もあるが文章の妙だと改めて感心した。
人間観察と描写には唸らせられた。
新潮文庫に限らず海外ノンフィクションって見つけたらすぐに買わないと手に入らなくなるのがなんともいえない。売れないだろうなあと。わざわざ文庫ででるぐらいだから濃いい内容が多いんだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヤンキース帝国崩壊の年である1964年の激闘を中心に栄枯盛衰のお話です。ヤンクスファンにはワクワク o(-ω-o)(o-ω-)oo(-ω-o)(o-ω-)o ドキドキ(゚∀゚*)(*゚∀゚)ドキドキかも・・。
-
ベーブ・ルースの時代から約40年間続いたヤンキース帝国崩壊の年である1964年の激闘を中心に栄枯盛衰の物語を描くノンフィクション。