グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1733
感想 : 272
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103288213

感想・レビュー・書評

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  • SONYとGoogleの内情がよく分かる本だった。
    カリスマ性のあるSONYも、やはりどの日本企業も抱えているような問題があることを知り、少し残念だった。

    改めて思ったのが、SONY創業者の一人、盛田昭夫さんの偉大さだ。盛田さんの功績をよく知らなかったのだが、アメリカでのユニタリータックスの廃止や、ベータマックス開発時の著作権侵害の訴訟など、SONYだけでなく業界の発展のために、一歩もひかず戦われたというのはすごいことだと思う。

    辻野さんの夢は、SONYとGoogleの良さを併せ持った会社を作ることだそうだ。私もそんな会社に勤務できるような人材になりたい。

  • 著者の半生記。タイトルはつり。特にGoogleとSONYの関連性はない。
    SONYのグチャグチャとした内実が描かれていて興味深い。立て直すのは相当大変だ。

  • ソニーでVAIOやスゴ録などの部隊を率いて結果を出し、Googleの日本法人で社長を務めた辻野氏が、ソニーとグーグルでのビジネスを振り返ってまとめた本。

    ソニーとグーグルという話題性のある企業でのビジネスの最前線の話として興味深い。

    ソニーには、これまでにも先進的過ぎて市場に受け入れられず、ビジネスを断念した数年後に時代が追いついた分野の製品がいくつかある。辻野氏も先進的過ぎたために、社内で受け入れられず、ソニーを退社することになったようだ。しかし、問題は、ソニーでは受け入れられなかった先進性はグーグルでは当たり前だったということである。つまり、実際には、辻野氏が先進的過ぎて受け入れられなかったということではなく、ソニーが遅れているということだ。

    一方の話だけではフェアではないが、この本を読む限り、今のソニーは大企業病に冒されていて、かつての栄光を取り戻す力はないように感じ、残念でならない。

  • ソニーガ嫌いになる。が、どこでもおなじようなものなのだろう。

  • 結構、読み応えがあり。書かれている内容は共感できるものが多いが、一流のエンジニアだからここまでできたであろうという感じ。やはりいろんなことを言うには実力を伴わないといけないなあ。

  • ・Google10ヶ条、早いことは良い
    ・20%ルールは仕事に余裕を出す
    ・さん付け
    ・フェア
    ・社内政治
    ・ネットワークとつながる
    ・物を言う時にはいう

  • 時代、トレンドは流れるらしい。

  • 仕事へのモチベーションがあがる本でした

  • ソニーである程度登りつめ、Google日本法人でも活躍したという、とーってもレアな人の話。
    変化を読んで、変化に乗って、変化を楽しめ。そんな話。こうなるんじゃないか、みたいな読みが必ずしも当たるとは限らないけれど、ソニーの話はリスクを取らないとリターンもないんだな、という見ようによっては当たり前の、しかし会社としてそれをやるのは難しいという事実もよく見える。

  • No.574
    グーグルとソニーという対照的な企業で活躍経験のある辻野さんの言葉は説得力がある。
    新しい時代を切り開くグーグルと、過去の時代に囚われるソニー。その結果が今を映す。

    この本を読んだ日に、組織マネジメントのセミナーを受ける。そこでソニーの企業理念について考えるワークショップがあった。いいつながりだった。

著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。1984年に慶應義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。1988年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、ホームビデオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長兼CEOを務める。近著に『「出る杭」は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?』(文藝春秋)など。

「2018年 『日本再興のカギを握る「ソニーのDNA」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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