樹液少女

著者 :
  • 新潮社
3.14
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本棚登録 : 84
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103380122

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気になっていてついに読みました。初めましての作家さんです。
    面白かったです。とても好きな舞台設定でした。
    ビスクドールはすごく惹かれるものですが、拐ってきた少女の骨で作る…というのはなんて狂気なのだろうと思いました。でも樹液少女、見てみたいです。
    登場人物たちの言葉遣いが最後まで気になってしまったのはありましたが、謎が多くてぐいぐい読みました。
    最後まで明かされない謎はあれど、世界観が好きなミステリーでした。
    それから、私設此代乃博物館はすごく行ってみたいです。「私設此代乃博物館は、有名無名、時代に分野、芸術性と金銭価値は問いません。後世に遺すべき、人類の負の遺産を蒐集しています」

  • 架神千夜に妹蓮華を奪い取られたのではと疑う森本は架神邸に忍び込もうと大雪の中アタックするが行き倒れになり,碧に助けられて邸に潜り込めた.千夜は高名な人形作家で如月会と称して親しい人を招いて会合を行っている.ちょうどその時期で邸に住み込んでいる山吹,桃,碧に加えて,四谷,大蔵,水戸,臼田,竹紀,それに森本を加えた9名が集うことになった.大雪で近くの空港まで来た此代乃春は邸に来れなくなった.千夜の作品にトランプコードが刻まれている件で議論が始まるが,森本が妹の失踪の件で千夜に部屋に行くが千夜らしき焼死体を発見する.更に四谷も殺害され,一同はパニック状態になる.密室に近い邸で起きた事件をそれぞれが推理する過程が楽しめる.千夜が近隣の少女を誘拐して人形に変えていたことが分かってきて,山吹,碧も殺害され,森本は桃と逃げ出すことに成功する.最後の謎解きは意外性はないが,ややおぞましい結論だ.

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