- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103390114
作品紹介・あらすじ
2008年9月、自民党の起死回生を託された麻生政権が誕生。しかし、「リーマン・ショック」に端を発する世界的な景気後退の嵐の中で、麻生首相は幾たびか訪れた解散・総選挙のタイミングをことごとく逃し、野党の攻勢に追い込まれていく。政権発足前夜から300日のドラマを追った緊迫の政治ドキュメント。
感想・レビュー・書評
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麻生政権の政局の内情について書かれている作品。
自民党政権が続く2015年にこの作品を読んでいると、麻生政権に寄り添うNASAの人間が再び権力の座に着いているわけだが…浅ましいというか。おそらく景気が悪くなれば持たないだろう…この政権。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読売新聞政治部の出す本は、「ナベツネ」以来の伝統か政界情報に詳しい。おそらく、政治部に人数も多く配置し、資金も豊富に投入されているのだろう。
政界の奥の院がどのようなシステムで運営されていてどのように政治ドラマが進行したのかが良くわかる本である。日々の新聞での情報ではわからなかった詳細が良くわかるが、果たしてこれは真実なのであろうか?関係者は反論しないだろうから、全て本当とは限らないが、誤りではない、というところだろう。
本書を読んで「貧すれば鈍す」とは、一般庶民だけではないことがよくわかる。総理だろうが全ての権力を持つわけではなく、追い込まれればより誤った道に進まざるをえないことが良くわかる。日本の政治家に必要な資質に哲学があるかと思う。普通の人間では、現在の政治の混迷はぬけだすことができないのではないか。国家の全体像を作り変えるだけのピジョンと説得力を持った政治家が出てこないものかと考えるのは私だけではないと思う。
本書は、政治の奥の院の詳細を描いているが、その姿は決して尊敬できるものではないということがわかった点に価値があるが、それがわかっても日本はちっとも救われないということも同時にわかった。 -
民主党は政権の重みに耐えられるか。自民党は敗北の痛みに耐えられるか。
いまのところ、どちらも痛み分けだな。情けないよ。 -
自民党の内部を描いたルポタージュ。自民党が野に下るまでの道筋が克明に描かれており、なかなか興味深い内容だった。