- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103396833
作品紹介・あらすじ
この男がいるから現場が回る――名探偵の正体は、無名のオジサン俳優! 左右田始、職業俳優。ベテランだがその名を知る人は少ない。しかし脇役だからこそ見えてくることがある。低予算ドラマ撮影、子役オーディション、映画のレッドカーペットイベント……様々な現場で生じる謎を左右田は人知れずに解決していく。エンタメ業界の「あるある」もふんだんに交えながら描く、ライトミステリー。
感想・レビュー・書評
-
5篇からなる連作短編集。
全く売れない端役の俳優左右田氏が撮影現場や打ち上げ会場で起きる不可解なハプニングを解決する。ささやかな人間模様が面白い。左右田氏を映像化するなら誰だろうと考えるのも楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「消えもの」
「ライト」
「ステージママ」
「きっかけ」
「雲がくれ」の5話とエピローグで構成された連作短編集。
主人公は左右田始(そうだはじめ)、50歳、職業俳優。端役専門の無名俳優だが、長年に渡り芸能界の荒波を乗り越えて来ただけあって鋭い観察眼を持つ。
様々な現場で生じる謎を左右田が名探偵のごとく、さりげなく解決に導いていく。
役者としては華がなく残念なおじさんだけど、人との接し方に温かみを感じ決して出しゃばらない所に好感を持てる。
派手な展開はなく淡々とした印象だがライトなミステリーを楽しみたい方におススメの一冊。 -
短い話で読みやすい。そうだの人柄もよし。
エンタメの話だけあって映像化したらよさそう。 -
好き!!読み終わる頃には左右田さんが大好きになっている事請け合い。劇的な何かがある訳じゃないけど、人の優しさや心遣い、気持ちにそっと触れられる一冊。今年のベスト10に今からランクインかも。些細だけどそれぞれに悩み抜いた事件がある。
-
NHKの22時以降の時間帯でドラマ化されそう。草刈正雄さんとか(ダンディでモブ感が無いけれど)イケオジに主役をして欲しい。
-
短編連載。もう少し、捻りがあったり、左右田さんの魅力があっても良かった気もするけど、モブキャラ感が良かった。
-
芸能界における日常の謎ときもの。
トリック重視というよりは
ヒューマンドラマや心情描写に重きを置いたような
印象で、ゆるっと読めました! -
とても面白かった。主人公が良い。
-
こういう気の使える人が仕事場に欲しい!!
地道に仕事をしてると運がついてくるもんなんだなと思った。