- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103511021
作品紹介・あらすじ
日本で働き、死んでいった一人の外人娼婦-。華やかなライトを浴びる歌手の後ろのコーラス・ガール。ツアーを支える裏方スタッフ。皆が遊びに来るリゾート・ランドのホテルで働くおかあさん。北海道で生れ、育ち、これからも北海道で暮す女、酒場の女-。筆者中島みゆきが出逢った魅力的な女たちの様々な人生を鮮やかに描く、初の書き下ろし小説。
感想・レビュー・書評
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昭和63年発行か・・みゆきの小説は3作目だけど、自分を語り手にしてるので小説という感じがしない・・からいいな。短編集で、印象に残るのは「街の女」。アルバムのエレーンはこの主人公がモデルと思われる。同世代だけに通じる部分は多いし、スタッフや知人紹介めいているけど生の当時の芸能界事情も面白い。まぁ、みゆきの場合は特殊かもしれないけど(笑)僕も当時、みゆきファンはネクラ呼ばわりされたので隠れファン。チャットでファン宣言したら、友達が増えましたね~(爆)
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中島みゆきさんが好きならば、欠かせないであろうこの一作品。
エッセイと小説の中間といったところか。
まだまだデビューしたての頃の作品。アーティストのエッセイでありながら、自身の主義主張を全面に押し出すというところはなく、自分と周りの人々をちょっと遠目から眺めているという印象を受ける。
文中は、表現も豊かで、型にはまっていない。小説家という立場ではないことなども、より自由度をあげる一利点になっているのかもしれない。
中島みゆきさんが扱う人々は、どこにでもいるような人々だけど、彼女の優しいフィルターを通してみると、人間ひとりひとりに物語があるんだ、と感じざるを得ない。
読後感としては、軽快な文章であったが、なんとなく重い印象を受ける。 -
【目次】
御挨拶−あたいの名はママ
街の女
コーラス・ガール物語
ツンちゃんの東京遊び
もう一人のmissM.
23:00熊本発鹿児島行き急行バス
リゾートランド・ママ
椿の花の落ちる時 -
中島みゆきが出会った人々nが書かれています。