- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103543619
作品紹介・あらすじ
“コロナの女王”は何と闘ったのか――「この国の罪と病」を明かす迫真の告白手記! 尾身分科会会長、田村前厚労大臣ら、コロナ対策を指揮した中心人物との生々しいやり取りであぶり出されるコロナ禍の真実。日本中が未曾有の災禍に見舞われたあの時、誰が、どう動いたのか!? この国の矛盾と歪みに直面した著者が、また訪れる危機のために何としても書き残しておきたかった「秘められた闘い」の700日!
感想・レビュー・書評
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コロナがはじまって二年。
いつの頃からか、情報番組のコロナ部分は避けるようになっていました。
でも言われたことはやります。
消毒とか検温、マスクや静かにするとか。
ワクチンも受けました。
岡田晴恵さんのことはもちろん知っています。
この本の直前に小林よしのりさんの『コロナ論4』を読みました。
岡田さんのことを凄く悪く描いているよしりん(小林よしのりさん)。
私はコロナに関してはよしりん派なんですが
あの岡田さんの描き方は酷いなぁと思っていたし
この本を読んで更にその気持ちが増しました。
ちなみに岡田さんは尾身さんや岡部さんを悪く(というか正直に)書いても、よしりんには触れませんでした。
ただ、あちこちで悪く描かれ炎上したとあります。
そういったいろいろな事がストレスになり、痩せてしまった。
それをカバーするためにメイク担当者がヘアメイクを工夫したところネットで非難中傷燃え上がる。
メイクの担当者は「明るく見せたかったから新しい髪形にして、自信をもって送り出したのに、先生が名ざしで中傷されてしまった、すみません」と泣いたそう。
東大児玉教授がこういいました。
「週刊誌もSNSも、貴方を傷つけたいからやってくる、傷つけたいから書く。だから貴方が傷つかなければいい」
一方尾身氏はこう言いました。
「なんでも時機と頃合いがあるからね。君はね、女だから正論言えるのね、純粋に生きられるのね」
私も周りの男たちを見て、そう思うことがあります。
そして自分のしたことは正しかったと思っていますが
さすがにマスメディアに載るのはキツイだろうなと思います。
〈私が闘ってきたこの2年は徒労だったのだろうか?
感染者を減らすために強い意見を言うと非難され、
人に指をさされ、うずくまった日もあった。
それでも、流行を抑え、人命と社会を守ることが役目であると、
コロナ対策の基本を言い続けてきた。
権力やマスコミから何を言われようと、
SNSでどんなに叩かれようと、
自分の意志は曲げなかった。
このようにしか、私はできなかった〉
……………………
私が読んだのは三刷なんですが、
P287最後の行に「バンデミック」とあり
どう見ても「パンデミック」のミスです。
とても不思議。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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【新型コロナウイルス】岡田晴恵さんに聞く「政府の新型コロナ対策はどこから間違えたのか」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www....【新型コロナウイルス】岡田晴恵さんに聞く「政府の新型コロナ対策はどこから間違えたのか」|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/3008682022/02/07 -
自画自賛する「コロナの女王」本にサイエンスはあるか?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekj...自画自賛する「コロナの女王」本にサイエンスはあるか?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/ishido/2022/03/post-25.php2022/03/18
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コロナ感染を止められなかった
日本の敗戦の記録です。
読んで憂鬱になりました。 -
国立感染症研究所の元研究員で現在感染症の専門家のコメンテーターとしてコロナ報道でお馴染み岡田晴恵さん目線から見た日本の新型コロナ対策!
時系列に沿ってコロナ禍の流れとコロナに対する日本の対応が描かれているメディアによく出られている方が筆者なので読みやすくてわかりやすい。今までのコロナ禍を振り返ることでこれからどうするべきか考えるきっかけになる本
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コロナ報道でお馴染みの白鵬大学岡田先生が記した話し。
新型コロナウイルスの出現から2021年11月くらいまでのことが書かれています。
なんでこんなに後手後手なんだろう?と多くの人が疑問に思ったことが、岡田先生の目を通じて描かれています。結局のところ「感染症村」の専門家たちが、甘い見立てで(政治的に?)対処したことが元凶だったことがよくわかりました。
一方で、田村厚労大臣が思いの外頑張っていたことがよくわかりました。
現在、オミクロン株の蔓延していますが、今後どのような経緯を辿るのか気になります。 -
「コロナの女王」こと岡田晴恵さんが、2020年~2021年にかけて行われた日本のコロナ対策の舞台裏を描いた告白手記。中国武漢で新型コロナが発生するところからスタートして、東京オリンピック開催くらいまでの期間の日本政府、厚労省、分科会などのメンバーとの生々しいやり取りが描かれており、かなりボリュームがあり(384P)、一冊のノンフィクション小説としても読める作品。ここまで書いちゃっていいの?といった内容もあり、日本の行った新型コロナ対策の是非を考える上で貴重な資料となると思う。
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著者はコロナの女王と言われ、新型 コロナ感染拡大の極初期からテレビに出ずっぱりで解説していた、国立感染症研究所の元研究員で、現白鵬大教授。感染免疫学、公衆衛生学の専門家。
サイエンスに基づいた専門家としての発言は全くぶれず、それが研究者としての自らの「使命」に基づくものであったことがわかる。研究者、科学者とは、こうあるべきということを貫いていく強さに感動する。
一方、分科会の尾身氏や岡部氏を、公よりも私を優先したと断罪する。政権に取り入って、重要な、権威であることの魅力に取り憑かれたのだろう。そもそも最初から間違っていたと指弾する。「最初に新感染症としなかった」判断が、この2年間のコロナとの戦いに敗北し続けた要因であると指摘する。
そもそも尾身氏も岡部氏も呼吸器系感染症の専門家ではないのに、なぜ国民の命を預かるような要職に就いたのか、就けたのか、その経緯はこの著書ではわからない。しかし、著者は専門家のふりをした科学者の、サイエンスに基づかない発言や政策に、自らの身を削りながら、対峙していくのであった。まさに「秘闘」だった。 -
コロナの2019年末から2021年末までの政府の対策舞台裏を赤裸々に語る。田村厚生労働大臣が意外と頑張っておられた事、感染研究所の尾身氐などの政治的にばかり配慮した保身の醜さなどいろいろと興味深かった。
コロナウイルス底知れない能力にもゾッとした。 -
日本にコロナが登場してから、大流行との関係で大問題になった東京オリンピック開催くらいまでの期間のレポート。著者のPCR検査を巡る主張はよく知られているが、厚労省と専門家会議は、早期発見・早期治療を早い段階で放棄したという。その根本要因は、甘いリスク評価。日本社会では、何かにチャレンジして失敗するよりも、何もやらないで失敗ケースの方が圧倒的に復活できる可能性が高い、という。
批判的に読む向きもあると思われるが、日本社会のリスク管理の問題に、一石を投じる貴重なレポートと思う。 -
時系列に沿って新型コロナウイルス対策の話が、詳しく書かれていて、自分も記憶を辿りながら、興味深く読むことができました。「新型コロナ7つの謎」と本書は、日本のコロナ対策を知る上で、必読だと思いました。