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- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103819011
作品紹介・あらすじ
公家や連歌師たちによって全国に張り巡らされた文化を仲立ちとする緊密な情報網。天下を窺う戦国大名と公家ネットワークの結節点に、名家今川の嫡男・氏真はいた。徳川家康を政権の座に導き、その武力を知力で支えた知られざるフィクサーの50年。戦国の時代観を180度覆す力作長編。
感想・レビュー・書評
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今川氏真を主人公にした珍しい小説。読んでいて徳川家に親今川派(築山殿、信康、石川数正)親織田派(家康の母、酒井忠次、大久保忠世)と内部で対立があったと確かにと腑に落ちた。氏真自身は人柄の良さで戦国時代を生き抜いて行く。
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読みやすく面白かったです。戦国武将としてはへたり派の今川氏真の物語。
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氏真が主人公のちょっと変わった小説。内容もちょっと変わってた。戦国ものと言ったら武将、主従、戦がメインに来やすいのにこれは公家、夫婦、歌会がメインだった。特に公家がフューチャーされるのが珍しい。登場人物として関白の近衛前久や菊亭晴季とかがいた。
公家側のせいか豊臣秀次は教養派ナイスガイ扱いだった。作品により人殺し大好き殺生関白だったり、秀吉に見捨てられた無能関白だったり色々な面を持つ秀次だが私は豊臣家が好きなんで、綺麗な秀次は嬉しかった。
盛り上がりも盛り下がりもあまりない小説だったが早川殿との夫婦二人三脚はほっこりする。
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