- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104153015
感想・レビュー・書評
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著者の舞台演出助手という経歴を見て、成程と思いました。文に舞台特有の不条理感が漂っているというかなんというか。
全体的な雰囲気は、懐かしい日本の夏の終わり。
歌の瘤を抜くという設定や、亡父とメモパッドを使って話をするくだり、神社の老婆と青年の会話など、個々の件は楽しかったです。普通の光景のようでどうにも普通じゃない光景。夏の終わりの黄昏の雰囲気。
結構期待して読んでいた分、最後がちょっと・・・でしたが。でもやっぱりこういう雰囲気は好きですなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リリース:和朗さん
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ページ数が倍になってもいいから、
何冊かのシリーズにしてもいいから、
この世界観描き切れたら凄いと思うんだけど。
今更無理かとは思うけど、
凄いポテンシャルに対する期待ということで
あえて "2減の★3つ" に評価しておきます。 -
舞台演劇ものとして読めばよめた
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キラリとした言葉や表現はあるにはある。
しかし、読む事に集中できなくて、どこに集中していいのか
色んなことが分散され過ぎていて、煙に巻かれたような感じ。
頓痴気の事が気がかりだったから、一応、最後まで読んだ。
言わんとすることは何となく理解した。・・・たぶん・・・
しかし、あの終わりかたは好きじゃない。
340年後って・・・そりゃないよ~ -
すすめられて読んだ。好き嫌いわかれそうだけど個人的には好き。
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大好きです。もうほんと、大っ好きです!
美しくて、優しくて、でもちょっと厳しくて、そして怖い…児童書の醍醐味 -
歌が力をもって生きる、日本のような日本でないような世界。歌に込められた魂=瘤を抜くことを生業とする青猫屋の主人は、48年前に行われた歌試合の勝敗を巡る謎に巻き込まれる。肥えた芋虫のような「憂鬱虫」や、山羊に似た「ヤギ」など、不思議な生き物たちがうごめくさまは魅力的な半面、自由すぎて妙なもやもや感がつきまとう。終盤に「頓知気」をはじめこの世界の奇妙な住人たちの正体がようやくわかると、この世界における「魂」のあり方が震えを伴って胸をうつが、文章の運びなどに少々癖があるので、万人受けはしないかもしれない。
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登場人物はみんないいキャラクターで好き。
どんどん不思議な世界になっていってしまった。