やわらかな脳のつくり方

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104330010

感想・レビュー・書評

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  • 脳の特性について、ややダベってみた本

    目次
    <blockquote>1 大脳辺縁系の話
    2 知能について
    3 男と女
    4 教育への新しい視点
    5 記憶の話
    </blockquote>
    うーん、文章が柔らかいのは著者が女性だからかな。
    文章に女性らしさがでるのは、脳が平和的だからかもしれない。
    しかし、一方で下からの言いっぷりがはっきりしてて、面白かったなぁ……。

    まぁ、男女差については特にこの本でも脳科学からアプローチして述べてる。
    「<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=4072265144" target="_blank">話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く</a>」と内容はほぼ同じ。

    それ以外では教育や知能、記憶といった分野の話もあるので、範囲広いなー。
    しかし、特に気になったのはこの部分。
    <blockquote>また、本を読んだり映画を見たりしても、いちいち細部にこだわって、全体のストーリーがなかなかつかめない。私たちは本を読んでも、適当に細部をとばしながら、重要な筋だけを追っていく訳だけれど、彼にとっては、全ての言葉が一つ一つ刺激となって全感覚を呼びさますので、脳内で手に負えない程の感覚の大洪水が起こってしまうようです。
    </blockquote>
    これはシェラシェフスキーという驚異的な記憶力を持っていた人の話。
    ここから、本を読むときって、実は頭で認識を行いながら読んでいて、記憶するということは、そこで細部にまでこだわって読まなければならないわけですね。

    これって……。そう、遅読を思い浮かべました。
    これは文章の一語レベルまで味わうように読むのと同じわけで、言葉を覚えてしまうような読み方な訳です。一方で細部を飛ばして重要な筋だけを追うのは……速読。
    そうであるならば、内容を覚えるのか、重要な個所を取り出すのかでアプローチが違うわけです。どっちが正解じゃない、二律背反な訳です。

    もうだいぶ読み終えて時間が経ってしまったので書きづらいですが、他の章も興味深いことが多かった。ひょっとしたら別の本で読んだことが応用できるかもしれないなぁ……。

    ▽関連書籍
    ・<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=4072265144" target="_blank">話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く</a>
    ・<a href="http://mediamarker.net/u/kotaro/?asin=480611958X" target="_blank">こんなに違う! 女の脳と男の脳</a>

  • 普段から感じている事ではあるが、一人一人異なっており、その違いや特性を上手に伸ばし活かすことが重要なのだと感じた。しかし、異なっている相手を理解し共に進むことは、難しい。

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