海は見ていた: 巨匠が遺した絵コンテシナリオ創作ノート

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104533015

作品紹介・あらすじ

『赤ひげ』、『生きる』等を彷彿させる「シナリオ」、鬼気迫る意気込みと構想を綴った肉筆の「創作ノート」、映像世界をみごとに伝える「絵コンテ」。"世界のクロサワ"と呼ばれ、人気と名声を獲得しつづけた映画は、どのようにつくられていたのか。遺族の証言を交え、そのすべてを解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 熊井啓が監督、清水美沙、遠野凪子、永瀬正敏、吉岡秀隆で映画化された黒澤明の遺稿シナリオ+絵コンテをまとめた創作ノート。

    江戸は深川の岡場所が舞台。恋愛ドラマというよりも、そこで働く女性たちを描く。すぐ客に恋してしまうお新ちゃん、凶暴な男・銀次に付き纏われ、元武家の旦那がいたという菊乃さん、菊乃さんをもらい受けようとする御隠居、そして犬のように育ってきた良介。ラストは川の大氾濫による洪水の中で1番良い着物に着替えて助けを待つ。家財道具やら今まで築いたものが洪水によって流されてしまうというシーンではあるが、全て悪いものが流されて新しい何かが始まるその期待もかすかに感じられる。

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著者プロフィール

(くろさわ あきら 1910−1998年)
日本を代表する映画監督。1943年『姿三四郎』で監督デビュー。生涯30本におよぶ名作を監督した。『七人の侍』(1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞)など海外の映画祭での受賞が多く、映画監督として初めて文化勲章、国民栄誉賞を受賞し、1990年には米アカデミー名誉賞が贈られた。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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