イノセント

著者 :
  • 新潮社
3.10
  • (1)
  • (8)
  • (27)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104567027

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  一人のソープ嬢の死の真実に迫る父。
     関係者の独白と、本人の日記、ネットの書き込みなどで物語が進んでゆく。
     真実に近づくどころか、どこまでが真実かどこからが虚言なのか、境目が曖昧になっていく。
    『それぞれがそれぞれの真実を述べ、またその一方で、それぞれがそれぞれの欺瞞を語っているのだ』
     すべては神父である父が最初に犯した罪が、多くの人間の人生を犠牲にし、自らも滅ぶことになったという悲しい結末。
     てか、真実を知らなかったとは言え娘の元同居人を抱くなよ!!
     ほんで辛いから死ぬなんて簡単なことするなよ!!罪滅ぼしは服役して果たせ!!

  • エッセイも面白いけど、小説も面白かった。
    女の渦巻く欲望というか、ドロドロしたものを表現するのがうまいと思う。

    愛、欺瞞
    どういう展開になるのか、最後までハラハラさせられた。
    でも結局事件の根源は父親の犯した罪に基づくもの、ってこと。

  • 証言と香奈の日記の組み合わせがよかった。

  • 父親が行方不明の娘を探す。文字にすると簡単だけどその中にあるドロドロしたものが伝わってきて面白かったです。日記と証言を照らし合わせて読み進めていく前半にくらべて後半は難しい内容でした。答えはでたはずなのに疑問が残るお話。

著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村うさぎの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×