終電車ならとっくに行ってしまった

  • 新潮社
3.70
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本棚登録 : 367
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104704026

作品紹介・あらすじ

あの時、ああ言えばよかったと「思い出し推敲」し、「思い出し怒り」に駆られても、同じ状況はなかなか訪れない。記憶の波が、時おり押し寄せ、溺れそうになる…。脳内に散らばるよしなしごとを検索探訪し、ペンと画筆で描く、初の試み。

感想・レビュー・書評

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  • エッセイと漫画で味わうフジモトマサルさん。『コピー』『ふり返って思う』『風景』など読むと低いテンションは私に近い気がする。『巨人感覚』この前読んだ梨木香歩さんの話にも出て共感。漫画も寂しさと安心感が同時に湧いてくる。

    • ちぃさん
      111108さんはテンション低めなのですね。なんとなく納得です!ふふふ。
      111108さんはテンション低めなのですね。なんとなく納得です!ふふふ。
      2024/04/08
    • 111108さん
      えっ?やっぱりバレてました?気合い入れないと大きな声出ないしお出かけもしないんです‥。
      えっ?やっぱりバレてました?気合い入れないと大きな声出ないしお出かけもしないんです‥。
      2024/04/08
  •  フジモトマサル画文集。文章と漫画が交互に。トリッキーな文章もあれば、素直なものも。ユーモアたっぷりもあれば、しっとり系も。いずれも心地よい。装丁も含めて全体的に真夜中の雰囲気。

     以下、自分用備忘メモ。
    ■何気ない系
    ・蚊との戦い。
    ・秘伝のタレとガソリン。
    ・猫とのコミュニケーション。
    ・夜の散歩。
    ■思索系
    ・退屈と戦争。
    ・スキーの思い出。
    ・死亡記事とヒーロー。
    ・『月光』第三楽章並の激情。
    ■自分ってこういうとこある系
    ・S子です。記憶の焼却夫。
    ・HELP。
    ・思い出し推敲。
    ・どこを見ているか問題。
    ■トリッキー
    ・遵法精神。ミード酒。

     漫画は、クジラが出てくるやつ、岐路のやつ、貝のやつが好き。

    • 111108さん
      akikobbさん
      「真夜中の雰囲気」いいですね!夜更かししてもいい自由〜また探します♪
      akikobbさん
      「真夜中の雰囲気」いいですね!夜更かししてもいい自由〜また探します♪
      2023/11/04
    • akikobbさん
      111108さん
      内容も、夜のシーンの話が多かったような印象でした。文章で味わうフジモトマサルさんの世界も良かったですよ〜♪
      111108さん
      内容も、夜のシーンの話が多かったような印象でした。文章で味わうフジモトマサルさんの世界も良かったですよ〜♪
      2023/11/04
  • 『フジモトマサルの仕事』で知り、気になったので読んでみた。空想を採集したような不思議でおもしろいエッセイ集。疲れてるけど本は読みたいという日に、重たい本を読んだ後に、ちょっとした現実逃避に。フジモトさんって挿絵漫画も文章も上手いんだな。

  • フジモトマサルさんのエッセイと漫画。
    なるほど、こんな感じの人だったのか…

  • もうちょっとほのぼの系かと思っていた
    −−−
    ・けどきっと、記憶の海の中には全てが保存されている。ただ、あまりにも深くて暗いからうまく取りだせないんだ。へたをすると元に戻る方法もわからなくなってしまうだろう。33
    ・人知れず妙な関連付けで左右を覚えている人は他にも大勢いるのではないだろうか。55
    ・久しぶりに人と交流するのだから会話に花を咲かせたい。しかし話の焦点は漠として実を結ばない。当然である。それは、普段なんの運動もせず、素振りどころかバットすら握ってもいないのに、突然野球の試合に出してもらってホームランを打ちたい、というような自分勝手な甘い願望である。112

  • イラストレーターのエッセイとマンガ。マカ不思議な味わいがある。


    子どもの頃、教室で授業は上の空のままボンヤリ考え事をしていた。
    そんな子どもが大人になって書くエッセイみたいな。
    冒頭の
    古い流行歌を聴いて、自分の記憶と勘違いしてしまうというエピソードで私は持って行かれました。
    あるある。そういうこと。

    ただ、
    共感だけかというと、そうではなくて、想像力のはばたきっぷりがハンパないです。
    プロだなってうならされたり、感嘆させられたり、とにかく面白かった。
    知らない世界を見た気分になれた。


    我が家の限られた本棚スペースを割いて飾った本。(一軍あつかい)

  • 不思議なエッセイ。
    エッセイのテーマになんとなくリンクしている漫画が差し込まれている。
    文章はふっと笑ってしまうが、漫画はぞくっとする感じ。

    静かな夜に読みたい本。

  • 素敵なイラストが載ってるエッセイ?。 連載で書くことが大変な様子が伺え、何とか書くことを捻り出してる様に感じられた。でも、イラストは凄いな

  • フジモトマサルさんの画文集。随筆と、それにちょっと関係あるイラストには不思議な魅力がある。「Prrrのとき」がついにやってきたという終わり方がまたいいです。

  • 初めて読んだ。
    漫画と文章、どちらも筆者の世界観が表れていてとても素敵だった。

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著者プロフィール

フジモトマサル
漫画家兼イラストレーター。擬人化させた動物の絵を得意とする。著書に『ウール100%』(文化出版局)、『いきもののすべて』(青幻社)など。また挿絵や装画を手掛けた書籍に『にょっ記』(穂村弘、文藝春秋)、『村上さんのところ』(村上春樹、新潮社)など多数。2020年『フジモトマサルの仕事』(平凡社)が出版された。

「2021年 『小さなことにくよくよしない88の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フジモト・マサルの作品

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