国難: 政治に幻想はいらない

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104737024

作品紹介・あらすじ

このまま座して死を待つのか。日本に残された時間は、実に短い。100%本気で考えた覚悟と矜持の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 9月17日現在、次期自民党総裁候補になっている石破さんの書き下ろしの本。

    本来は、もっと早く出版される予定だったが、政局絡みかいろいろなことが起こったと書いてあった。少し古めの話もあるが、本人の政治家としての興味・関心や政治についての姿勢がわかる。

    まず、政治も有権者も良い時代の名残を追い求めているとして、その時代は終わっていて、そのような時代であること見つめる必要であるとしている。また、必要なことは真実を語ることである。得意の国防については全体の多くのページを割いて、国防の基本的な考え、民主党政権の対応も含めて多くの指摘をしている。そして自民党の下野したことの原因への考え、今の時代の政治家に求められていることを説いている。論理的であり、あまり変なことはいわないが、そのような考えになれている人には耳障りがよいかもしれない。

    とにかく次期衆院選の結果では、総理大臣になるかもしれない人の考えが分かるという意味では、読みにくいわけではないので、一読しておいてもよいかも。

  • <目次>
    はじめに 「国滅び教」教祖の予言
    ? 政治は、なぜ変わらなかったのか
    ? 日本を、どう守るのか
    ? 自民党はなぜ下野したのか
     1 自民党政治はこうして終わった
     2 野党からみた風景
    ? 政治家は、何を語るべきか


    2015.03.18 ふと石破氏の著書を読んでみようと思った。
    2015.04.07 読書開始
    2015.04.12 読了

  • 自民党で防衛大臣などを歴任した、石破(いしば)氏の現代政治を語る著書。彼の政治家としての信念が綴られている。石破氏は、とてもまじめで、正義感が強い人だ。
    私は有権者になってから半分以上を外国で暮らしているので、日本の政治の動きからだんだん遠ざかってしまっている。そんな人にも良く分かるように、近代日本の政治史が、説明されている。本書は、民主党が政権を取っていた時代に書かれたもので、自民党としての反省や決意も正直に述べられている。
    彼が防衛庁長官、のちに防衛大臣だった頃の自衛隊の組織改編について、そして集団的自衛権についての考え方など、勉強になった。政治家というと、過去の不祥事などから、あまりいい印象がない場合もあるが、ここまで真剣に国家の行方を考えてくれているのか、と頼もしくなった。自民党の主張もよく理解できた。読んでよかった。

  •  国会中継を見ても、著者の話はわかりやすく理論的です。それと同様に、本書もわかりやすいです。
     
     失敗から学ぶ姿勢や、感情にながされず「ちゃんと」理論的に考える姿勢は素晴らしいと思います。当たり前のことではありますが。

     個人的に本書を読んでよかったと思う点は、民主党の綱領の話、田母神氏の話、文民統制の話あたりかな。

     ともかく防衛はもっとちゃんとしてほしい。

  • 2013/12/12:読了
     ・内容は良いんだけど、最近失言が続いたからなぁ...
       『特定機密に関する報道をすると報道機関も同罪』
       『デモはテロ』
     ・書いてあることは、真剣さが伝わってくるんだけど、失言は、
      どう考えても、弾圧につながるように見えてしまう。

  • 本音で物事を語る政治家だと思います。日本の今目の前にある危機に対して、外交、安全保障、経済、防衛を含めて、東アジアの中でどう言う状況におかれいるか、とてもわかりやすく真摯に説明しています。最後の所で、政治家の仕事は勇気と真心をもって真実を語ることだ。と結んだ事が印象的で、お人柄と政治に対しての情熱が伺われました。

  • 民主党が政権を取り、東日本大震災が起きた後に、野党の立場でまとめられたもの。

    日本の置かれている状況、今後の見通しを通して、現状の問題点を指摘するだけでなく、自民党の問題点も率直に分析している。
    自身が信念に基づいて離党し復党するに至った経緯についても説明されていて、それもさまざまな問題を浮き彫りにしている。

    賛成にせよ反対にせよ、これだけの基礎は踏まえて論じて欲しいと思う。

  • ご存知石破茂氏の著書。

    中身としては、選挙制度改革から近年の民主党政権や北朝鮮問題まで、自身の政治家人生の中での重大トピックを基に、自身の考えを綴った本である。

    特筆すべきは、自民党とその他の党の分け隔てなく、いいところはいい、悪いところは悪いといっている所か。これからの時代、身内のつまらない争いにとらわれず、一丸となって国を運営しなければいけないという氏の考えがよく伝わってきました。

    政治初心者にも読みやすい、おすすめの本です。

  • 政治家の本はあまり好きではないのだが、この人は前から気になる存在。

    集団的自衛権。
    わかったような、わからんような。
    この本で理解できた。

    総理やってほしいね。

  • 選挙前におよんで、各政党の知識が不足していたのと、政治に興味を持つ前から個人として興味を持っていた石破氏の本であったので読了

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著者プロフィール

1957(昭和32)年鳥取県出身。慶應義塾大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行。1986(昭和61)年、29歳で衆議院議員初当選、以来9期連続当選。農林水産政務次官、農林水産総括政務次官、防衛庁副長官、防衛庁長官を経て、2007(平成19)年に防衛大臣、2008(平成20)年に農林水産大臣。自由民主党では過疎村対策特別委員長、安全保障調査会長、高齢者特別委員長、総合農政調査会長代行、政務調査会長等を歴任。2012(平成24)年から自由民主党幹事長を務める。主な著書に『職業政治の復権』、『国防』、『国難』、共著に『坐シテ死セズ』、『軍事を知らずして平和を語るな』、『こんな日本を作りたい』など。

「2013年 『国防軍とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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