- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105070519
感想・レビュー・書評
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著者は元米軍の技術系将校。技術の進展が戦争のやり方、そもそも軍の在り方にどのような影響を与えるのかを論じた本。
技術面の問題は、一般論と軍事面の記載が混然となっている印象で残念だったが、現代社会での軍の在り方、志願兵で支えられている軍の持続性の問題提起は説得力がある。その点、自衛隊はさらに大きな課題を抱えていそうだ。
サブタイトルは「米軍は戦争に勝てるのか?」だが、そんな記載はない。邦訳の勇み足。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二次世界大戦以降、軍の技術屋として第一線で活躍し少将まで登りつめた技術将校による戦争の未来予想図。ベストセラー『ホモ・デウス』と共通する部分も多いのです。
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技術発展のスピードがあまりに早く且つ多様な今日、開発可能な新兵器の性能が多すぎて、もはや軍自身それに追い付くのが困難になっている。まして武器または機能拡張された兵士をどう運用すべきか、次世代の戦争はどんな形態になるか、など想像もつかない。本書でユニークに感じたのは、そんな軍隊に対して無知で認識を欠く政府・市民との関わりにページが割かれている点で、元軍人ならではの提言。一般人が軍に無頓着なのは最強の米国も同じのようだが、いくら未来の戦争で優位を保つとしても、文民統制である以上、結局国民の理解なしには軍隊は存立し得ない。技術革新の重要局面にある現在、SF級の兵器を揃えつつある組織の扱い方は、いずれ何かのきっかけで大きくクローズアップされ、我々の課題として突き付けられるのかもしれない。