西洋名画の値段 (新潮選書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106005763

作品紹介・あらすじ

ゴッホやルノワールの絵になぜ100億円もの値段がついたのか。画家にとって絵の値段とは何なのか、ダ・ヴィンチからジャスパー・ジョーンズまで、西洋の巨匠27人に検証する。これまで論じられることのなかったもう一つの西洋名画史。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「西洋名画の値段」3

    著者 瀬木慎一
    出版 新潮選書

    p62より引用
    “物価は年々上昇する。美術品は年々減少す
    る。価格が高騰するのは、極く単純なこの事
    態による。”

    目次から抜粋引用
    “オールド・マスター
     近代の黎明
     印象派前後
     エコール・ド・パリ
     20世紀のアヴァン=ギャルド”

     美術評論家である著者による、名画をその
    値段の推移から見つめた一冊。
     レオナルド・ダ・ヴィンチの時代から20世
    紀のよく知られる時代まで、それぞれの時代
    を代表する画家の名画の値段が、どのように
    決まって変化するのかを解説されています。

     上記の引用は、イギリスの画家・ターナー
    の絵について書かれた項での一節。
    数が少ないものを、ない物ねだりすることで、
    物価の上昇を招いてしまうのかもしれません
    ね。
    世界の人口は100億人くらいまでは増え続け
    るそうですから、今のままだと、食料品の値
    段も上がり続けるのでしょう。権利ばかりを
    主張しているようでは、いつか何も手に入ら
    なくなる日が来るかもしれませんね。
     日本がバブル景気でお金が余っていた頃、
    オークションで落札して、自分が死んだら一
    緒に焼いて欲しいとか言って、大きく騒がれ
    ていた記憶があります。誰の作品だったかは
    忘れてしまいましたが。
    お金を沢山持つと、無い物ねだりをしたうえ
    にさらにわがままを言うようになってしまう
    のかなと思いました。

    ーーーーー

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著者プロフィール

1931-2011 東京生まれ。美術評論家。著書に『ピカソ』『画狂人北斎』『アヴァンギャルド芸術』など。テレビ「開運! なんでも鑑定団」の鑑定士としても出演。

「2020年 『画狂人北斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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